原文で読むからこそ味わえるヘミングウェイの文章の味『ヘミングウェイで学ぶ英文法』

正直に告白すると、ヘミングウェイは苦手だった。 簡潔で、説明不足で、ぶっきらぼうな文体だったから。 しかし、この本を読んで、考えが変わった。 例えば、”Cat in the rain” における、雨宿りをしている子猫を見かけた妻が、夫に告げるシーンだ。 “I’m going down and get that kitty,” the American wife said. “I’ll do it,” her husband offered from the bed. “No, I’ll get it. The poor kitty out trying to keep dry under a table.” 本書の解説で、「現在進行形（I’m going）と will の違いが分かりますか」と問いかけられる。 え？ be going ～って、結局、『～するつもり』だから、will と一緒で

[hharunaga]

“形容詞や感情を示す言葉がないのだ、ヘミングウェイには。…「文章は形容詞から腐る」と言ったのは開高健か”。著：倉林秀男、河田英介。アスク出版。

[yarumato]

“ヘミングウェイは形容詞を使わない。感情を示す言葉がないのだ、文章は形容詞から腐る。形容詞を排し、動作と会話だけで構成された小説。妻のbe goingと夫のwillの違い。妻の気持ち的には行為は既に始まっている”

[osaan]

Religion is the opium of the people. He believed that, that dyspeptic little joint-keeper. Yes, and music is the opium of the people. Old mount-to-the-head hadn't thought of that. And now economics is the opium of the people...(Hemingway "The Gambler, the Nun, and the Radio")

[RySa]

老人と海を原文で読んだけど、物語の起伏が少なすぎて読み進めるのがキツかった。本当のハードボイルドってこれかぁ、と。北方謙三とは違うんだなと言うのが一番の感想。

[mazmot]

原文のとこだけでわかったけど、小説のなかからこの部分をピックできるほど読み込む自信はないな。好きでなきゃできんよな。

[ornith]

“何気ない一言や、ほんとうに些細な行動を、わざわざ書き記しているといことに、意味があるんだ。見えている部分から、見えていない物語を推察し、両義的な世界を感じる”