聾児の日記の文章の間違いは直すべきか？ - 金澤貴之研究室へようこそ！

一昨日，久しぶりに聾教育関係の研究会に参加しました。 ろう・難聴教育研究会。 その懇親会で，こんな疑問を投げかけてみました。 すなわち，「聾児の日記の文章の間違いは直すべきか否か。」 ここで重要なのは，感覚的な話や先入観を廃し，言語獲得理論から見て，はたしてどうかということです。 具体的なイメージとしては，文法上の間違いを訂正して「完成」した作文を嫌々１枚仕上げることと，間違いだらけを気にせずに5枚作文を書けるのと，はたしてどちらの方が効果的なのか？といったところ。 人間には言語を生み出す本能があり，体に宿る言語獲得装置が機能することに期待するとすれば，話し言葉同様に，聾児にとっての書き言葉についても， １）読み作業によって正しい言語モデルを目から吸収し， ２）エラーを気にせず書き作業による言語表出の総量を増やすことが早道なのではないか，とも考えられるわけです。 もちろん，話し言葉と書き言

[BigHopeClasic]

非常に誤解されやすいこととして、日本に生まれ育った聾者であっても「読み」でしか獲得できない日本語は「外国語」であるということ。これを前提としてこのエントリを読む必要がある。

[hanamichi36]

書くことが、喋るほどに(思考速度を越すほどに)速い媒体(キーボード入力)とかならどうなのだろうか

[ishikawa-kz]

なるほど直したい病みたいなのはあるかもしれない。それを避けるためにまずは経験していくこと試行錯誤すること

[frkw2004]

毎日外国語で日記を書いたとき、前置詞やら語形変化やらのこまごました間違いを指摘されるより、とにかくたくさん書かせて、たくさん読ませることの方が上達しそうだな。量の問題はありそうだけど。