これまで大雑把ではあるが、現代の文明が持つ「水のシステム」を見てきた。筆者の頭脳の特性により、不正確な部分もあったかもしれないが、資料を知るのが目的ではなかった。予告に反して、浄化槽のエッセンス(良い浄化槽の勘所)にはあまり触れなかったが、ここでは必要なかったのだろう。 もう結論を書く準備は整ったようだ。書き手は従来のシステムの俯瞰にほぼ満足している。 最後にもう一度、これまでに登場したパズルの一片一片を列挙したうえで、ジグソーパズルを完成させよう。長くお付き合いいただいた、この連載の読者の皆さんにも、私が経験した、パズルが完成したときの知的興奮を味わってもらえるかもしれない。 そのパズルに描かれている絵の題とは、有機的な生活、オーガニック・ライフを支える 新しい水のシステム、「オーガニック・ハウス」だ。オーガニックハウスの概念とその中核設備の姿を提唱し、この連載の環を閉じることにする。