世界一のスパコン「富岳」が採用したA64FXは、ARMらしくないARMプロセッサー (1/4)

ARMプロセッサーの話を取り上げるのはすいぶん久しぶりである。前回は連載179回で、7年半ほど前になる。ちなみにこの時「次世代コア」と言って紹介したCortex-A57/A53は、すでに「前世代コア」になってしまった。 今回取り上げた理由は、富岳とAppleである。日本は富岳で久しぶりにTOP500で首位奪回したとともに、TOP500では初めてARMベースで首位に立った。 そしてAppleは6月23日のWWDCで、次期MacにApple自社製のARMベースプロセッサーを採用することを明らかにした。そんなわけで、今回と次回はこの2つのARMベースプロセッサーの話を説明しよう。今回は富岳である。 富岳に採用されたプロセッサーA64FXは スーパースカラー/アウト・オブ・オーダー構成 その富岳に採用されたA64FXは、Appleとは真逆の方向の設計思想である。極端なまでのデータ集約型な設計である

[asakura-t]

なかなか変態っぽい機能が結構あるんだな。これとか＞「フロントエンドでは2命令として認識されるものの、バックエンドでは1命令で処理される」／ベクトル演算に拘ってるあたりはスパコンだなと感じる。

[YaSuYuKi]

ベクトル命令の効率的な実行に特化しているのか

[zilog80]

世界の潮流から乗り遅れずに済んだ。ARMを採用した富士通や理研、そしてたぶんソフトバンク、偉い！

[hiroomi]

“ちなみにこの時「次世代コア」と言って紹介したCortex-A57/A53は、すでに「前世代コア」になってしまった”

[daishi_n]

HBMが演算1コアあたり1GB未満なのはボトルネックだけど、インターポーザのサイズ上限が1700平方ミリ程度なのでHBM積むにしても限界はあるしね。Ampereの1/6規模なので140平方ミリくらいだけどHBMやI/Oパッドで面積食いそうだな

[millfi]

“決して普通のプログラムが遅いということもないとは思うが、昨今のIPCを追求したプロセッサーが搭載するL0 Cache(μOp Cache)やDual Branch Unit、あるいはPerceptronベースの分岐予測といった機能はA64FXには含まれていない。”