「おおかみこどもの雨と雪」お話の語られ方には目的がある。 - 真っ白な原稿の上で、俺は爪を切った。

「だいじなのは、お話の裏にこめられた意味なんだよ、ドローヴ少年。 お話ってのはある目的があって語られるもので、その語られかたにもやっぱり目的がある。お話しがほんとかそうでないかなんてのは、どうでもいいことなんだ。」 「ハローサマー・グッドバイ」 マイクル・コーニイ (著) ・「おおかみこどもの雨と雪」を観て、まず思った事。 これは、語り部である雪が母の半生について、一大叙事詩のように語る英雄譚だ。 ちなみに、「CUT」のインタビューで、その件を振られた細田監督は、「子供がヒーローに憧れるのと同じ目線で、子供を育てる親たちを見たらどうなるのかなっていう」と答えている。 ・雪は信頼できない語り手なのか？ 全体を通して、雪のエピソードに対して、雨のエピソードの情報量が少なすぎる。 雨は檻の中の狼と、どういうコミュニケーションを取ったのか（あるいは取らなかったのか）、狐とどう出会って、どういう付き

[nagaichi]

狐の先生については、キャラとかいうのが的外れ。あれはディズニー的な動物擬人化を排除して、野生動物として徹底して写実的に描いている。雨のファンタジックな姿態と異なり、先生の目つきにはぎょっとさせられる。

[popoi]

#おおかみこども 《描かれない部分の諸々は「語り部が雪だから」で説明可能/「この物語は一つの立場によって語られる不公正な物語だ」という声明にも/花が雪に雪が我々（観客）に「何を語らなかったのか」が重要に》

[matsui899]

多くの人がよい映画といいつつ、人だったり物語そのものに不完全さを感じているみたいだね。

[okemos]

いきなり「ハローサマー、グッバイ」からの引用で、驚いたり嬉しかったり。

[dododod]

”雪は信頼できない語り手なのか？”