名人戦第3局。

図では持ち駒の差で優勢を意識していて、それ自体は間違っていなかったのですが、過大評価していたことで方針を見誤りました。感想戦でも先手に明快な代案はなかったので、際どいところを切り込んでいかないと勝てない局面だったと思います。 図で誤算に気が付いてはたと考え込みましたが、既に手遅れで勝てない将棋になっていました。先手陣は配置が悪く▲39香と受けても△37銀から後手の攻めが止まりません。

[vox_populi]

2つの図が掲載されているうちの言わば第1図、次に名人は6六銀で銀交換を目ざしたが、これが見事に逆用された感じか。6六銀では6八或いは6九香車で後手の銀の動きを封じるべきではなかったか、などと素人考えを巡らす。