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書評『データで読み解く中国経済』 川島博之・著 | タイム・コンサルタントの日誌から
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書評『データで読み解く中国経済』 川島博之・著 | タイム・コンサルタントの日誌から
社会にとって経済成長とか経済発展とは、どういうプロセスなのだろうか。そのことを時々考えている。そ... 社会にとって経済成長とか経済発展とは、どういうプロセスなのだろうか。そのことを時々考えている。そういうことを考えるのは、本来、経済学の仕事だろう。だが、この10年間ほど、経済学が人々からその信用を失った事はなかった、と感じる。 なるほど、今でもエコノミストや経済学者は、論壇で活躍し、国の舵取りの指南をしている。でも、その結果、わたし達の社会は10年前に比べて、豊かになっただろうか。豊かさの方向に向かって、波しぶきを切って進んでいるだろうか。今ほど、わたし達の社会が、経済に関して自信喪失に陥った時期は無いのではないか。 本書の著者・川島博之氏は東大農学部の先生である(本書執筆当時)。もともとの専門は化学工学で、工学博士の学位を環境工学の研究で得られた。専門はシステム分析、特に農業生産に関するシステム分析的な研究で知られる。経済学者ではない。