「もう一度ウンギョンさんに会いたい…」横田滋さん“本当の願い”を封じたのは誰か | 文春オンライン

5日午後、老衰のため87歳で亡くなった横田滋さんは、朴訥で腰の低い人だった。私も講演を何回か聞いている。 2014年のこと、私は神奈川県で開かれた拉致問題をテーマとした集会に講師として招かれた。滋さんと妻の早紀江さんが参加してくれ、直接言葉を交わした。 20代のころ、神奈川県川崎市川崎区に住んでいたと自己紹介すると、滋さんは「私の家の近くですよ」と笑顔で応じてくれた。 滋さんが死去した翌日の新聞には、滋さんを追悼する記事があふれていた。「めぐみさんを探し続けた」「娘に再会できないままの無念の死」……。「北朝鮮への怒りがこみ上げる」とコメントを寄せた人もいる。 もちろん、滋さん自身にも、無念さや怒りがあっただろう。

[muchonov]

「第一陣の一時帰国→そのまま奪還」で外交密約を反故にした後、政府は制裁優先路線に転じた。第二陣帰国の目処が消え、拉致問題が政治資源化し、家族会が分裂、救う会が過激化。横田氏にはその構図が見えてたと思う

[kageyomi]

文中でちょこっと出てくる「日本人妻」だが、一時帰国は２０００年を最後に途絶えている。小泉訪朝で里帰りがしやすくなると思ったのだがなあ

[bogus-simotukare]

『めぐみへの遺言』（2012年、幻冬舎）に、滋の話した言葉が残っている。「裁制制裁といっても全然解決していない。今ストックホルム合意で交渉の機会が巡ってきた。強化するより緩めるべき」

[natu3kan]

米国無視で北朝鮮に金を出し外交のパイプや貿易を復活させるか。帰ってこないけど断交して経済制裁するか。

[mskn]

「拉致問題での強硬姿勢で政治家として名をあげた安倍晋三首相は、滋さんの訃報に「断腸の思い」と語った。問題解決の意欲があるのなら、滋さんの言葉をもう一度、読み返してみてはどうか」

[mangabon]

あくまで「拉致被害者の家族」（早く手元に取り戻したいのが第一）であって、政治的に正しいことを言っているかは別。そこにつけこむ輩もいただろうな。