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日本映画のスタジオシステムが崩壊して以降、映画会社の社員になって監督を目指す道は絶たれた。いま日本映画界を第一線で支える映画監督たちには、8ミリ映画を自主制作し、才能を見出され、商業映画にデビューした者たちが少なくない。 そんな日本映画の「青春時代」を自身も自主映画監督である小中和哉が聞き手として振り返る、映画ファン必読のインタビューシリーズ開幕! (全4回の1回目/2回目に続く) ◆◆◆ 8ミリ作家たちはどのように日本映画界を変えていったのか その昔映画監督になるためには、映画会社に就職して助監督になり何年も下積みをするしかなかった。8ミリや16ミリフィルムによる自主映画は作られていたが、その作家たちがプロの映画監督になることはなかった。 その壁を打ち破って『ハウス』(1977)で大林宣彦監督が商業映画デビューし、『オレンジロード急行』(1978)で大森一樹監督が続いた。そして80年代に
京の風物詩・鵜飼の屋形船を運営する会社で起きた前社長の使途不明金裁判。帳簿に100万円と共に記された「秋篠宮様へ」。前社長は秋篠宮側近から「100万くらい用意したら鵜飼サミットに来てくれる」と言われ渡したと裁判で証言し…。 鵜飼に強い関心を抱かれる秋篠宮 〈梁(やな)を作つて魚を取る者有り、天皇これを問ふ。対(こた)へて曰く、臣はこれ苞苴擔(にえもつ)の子と、此れ即ち阿太(あだ)の養鸕部(うかいら)の始祖なり〉 「日本書紀」神武天皇の条に残されているのは、鵜飼の起源とされる記述だ。律令制以前の日本では天皇に献上する贄(にえ)の猟として行われ、平安時代には公家の遊興として好まれてきた。 それから1000年を超える時を経た2023年。皇室とも縁の深い伝統ある古都の鵜飼を巡り、“事件”が起きている。使途不明金の賠償を求める訴訟が、京都地裁で進んでいるのだ。 裁判の証拠として提出されたのは、出入金
秋山 外で遊ぶのが好きで、髪は短かったですし少年でした(笑)。当時はJリーグが流行っていて、サッカー選手になりたくって。そんな時に今の事務所にスカウトされて「サッカーじゃなくていいや」と芸能界に入りました。人と違うことをやるのが好きで、中学でもみんなが紺のコートを着る中、一人だけ白のコートを着て、ピンクのマフラーをしてました。 ーー「仮面ライダーアギト」のヒロイン役に決まったのは中学3年生の頃ですね。 秋山 中学3年でそろそろ受験だからとこれを最後に一回仕事を休もうというタイミングで受けたのがアギトのオーディションでした。 オーディションの日は朝からモデルの仕事があったので変にテンションが高くて、オーディションでもとにかくしゃべり倒していて、幼馴染の恋愛事情までしゃべっていたのを覚えてます(笑)。後日、マネージャーさんから合格したと聞いて。それで受験前に仕事を辞めるという話はなくなり、仕事
累計2700万部を突破し、1月に公開された実写映画も大ヒットを記録する「ゴールデンカムイ」。アイヌの伝統的文化を扱った同作は、そのエンターテイメント性の高さはもちろん、緻密な取材によって裏打ちされたリアリティも各方面から評価を受けている。 ここでは、「ゴールデンカムイ」でアイヌ語監修を務めた中川裕氏の著書『ゴールデンカムイ 絵から学ぶアイヌ文化』(集英社)の一部を抜粋。衣装デザインに隠されたキャラクター設計の秘密に迫る。(全2回の1回目/後編を読む) ◆◆◆ アシㇼパの衣装 アシㇼパは初登場時以来、最後までほとんど同じ格好をしていました。一番上にはレタㇻの母親の毛皮からウイルクが作ったという外套をはおっていましたが、その下に着ている上衣は、最初のうちはアットゥㇱということになっていました。コミックスのカバーを外すと、毎回アシㇼパがいろいろなアイヌ衣装を着てファッションショーをしていますが、
評判を呼んで各地で自主上映された8ミリ作品『高校大パニック』が大手映画会社・日活の目に留まり、同社で商業映画としてリメイクされることになった。 当時大学2年の石井監督は澤田幸弘監督との共同監督、他の8ミリスタッフも製作に加わるというのは、まさに「大事件」だった。しかし実際の現場では思いがけない扱いが待っていた――。(全4回の2回目/最初から読む) ◆◆◆ 日活が『高校大パニック』をリメイク ――日活版の『高校大パニック』はどのように始まったんですか? 石井 上板東映(※注1)で私の『高校大パニック』を見た日活の若い企画の方がいて、その方が面白いと上司に相談して、依頼が来たんです。 ――これを日活映画にしましょうという提案ですね。 石井 そうです。ただし、共同監督という条件で。 ――最初からそれは言われたんですね。 石井 そうです。それで狂映舎のメンバーも入ってくれと。私も完成した8ミリがま
秋山 「轟轟戦隊ボウケンジャー」にゲスト出演した際に、楽屋に電王のプロデューサーの武部直美さんが来てくださって「来年の仮面ライダーに出る?」と聞かれて「出ます!」って。事前に事務所と話はまとまっていたんですけど。 ーー仮面ライダーに違う役で2回出演されたわけですが「仮面ライダーアギト」の時とは感じは違いましたか。 秋山 違いましたね。スタッフの皆さんが温かく迎えてくれて。知っている方ばかりで、親戚のおじちゃんみたいな感じでした。アギトの時には一番下の助監督をしていた方が電王では監督になっていたりしました。 ーー電王は平成仮面ライダーの中でも非常に人気の高い作品です。反響はいかがでしたか。 秋山 ブログはやっていたんですが、コメント欄はつけてなかったので直接の反響はわからないんです。でも街で声をかけてもらうことが増えたので、外ではちゃんとメイクをしたり秋山莉奈でいようって思いました。事務所に
富山は、路面電車の町だ。 東京から北陸新幹線に乗って、その路線名の通りの北陸の地にやってきて、最初に迎える県都のターミナルは富山駅である。最速達の「かがやき」ならば、長野駅の次が富山駅。そのあとは金沢駅で、今年3月に延伸した区間でも停車駅は福井、敦賀。だから、富山駅は押しも押されもせぬ北陸新幹線の主要ターミナルのひとつといっていい。 しかし、同じ北陸三県の県都、金沢や福井と比べてみると、どうだ。申し訳ないけれど、どことなく地味な印象が拭えない。もっといえば、金沢といったら加賀百万石に兼六園や21世紀美術館、福井ならば恐竜など、訪れたことがない人でもピンとくるものがある。
児童虐待、DV、ハラスメントなどが起こる背景には、加害者の過去の「トラウマ」が影響しているのではないか――。そう指摘するのはノンフィクションライターの旦木瑞穂さんだ。 旦木さんは、2023年12月に刊行した『毒母は連鎖する~子どもを「所有物扱い」する母親たち~』(光文社新書)などで、家庭内で起こる“タブー”を調べていくうちに、親から負の影響を受けて育ち、自らも「毒親」となってしまう「トラウマの連鎖」こそが、現代を生きる人々の「生きづらさ」の要因のひとつではないかと考えたという。 今回は、虐待被害者支援団体「Onara」の代表であり、幼い頃から両親の虐待を受け続けてきた丘咲つぐみさんに、高校時代のいじめ、摂食障害や原因不明の左半身の痛みの発症、結婚生活の中で苛まれた“被害妄想”など、苦しかった10代、20代の記憶について尋ねた。(全3回の2回目/最初から読む) 丘咲つぐみさん 本人提供 ◆◆
最近のベストセラーランキングを賑わせる、日本にはびこる財務省支配を喝破した『ザイム真理教』と、旧ジャニーズ事務所の性加害問題や日航機墜落の真相などを追った『書いてはいけない』。 合わせて39万部を超える大ベストセラーの著者である経済アナリストの森永卓郎さん(66)は、昨年11月1日、医師から告げられた。 「桜を見ることはできないかもしれない」 病状は小康状態だという 「膵臓がんのステージ4として余命宣告をされた時、医者から『他人事のようですね』と皮肉を言われてしまいました。どうやら私が動じなかったのが不思議だったらしい。普通の患者さんはひどく動揺するそうですが、私はいつ死んでもいいように生きてきたし、現に生きています。だからそれほど応えませんでしたね」 投げやりな態度ではない。何が起きても後悔しないように生きてきた。
統一感のないカオスな雰囲気が次第に人気を呼び…… 仏頭の下は水子供養のお堂になっており、小さなお地蔵様が無数に祀られている。ふざけてはいけない雰囲気に気を引き締めながら順路に沿って奥へと進むと、今度は仏像とは別に芸術的な人の彫刻や動物の像、また作風が全く違うゆるい表情の仏像が並んでいる。 訪れたお客さんたちによって作られた仏像。粘土でできていてとても軽い ここには彫塑家であった初代院主都賀田勇馬氏と2代目である息子の伯馬氏が作った芸術作品がいたる所に置かれているのだが、それは仏像だけにとどまらずありとあらゆるものが並んでいる。釈迦像や観音像の横にはライオンや馬など動物の像が置かれ、今にも動きそうなリアルな人物像がある一方で、キュービズムのような抽象的なものまである。
ついに貨物列車に乗る! 隅田川駅を見学した前日の11月12日月曜日。記者はJR貨物広報室長の山田哲也さんと土浦にいた。昼過ぎに着いて食事をしながら貨物鉄道を取り巻く社会状況を解説してもらい、駅の改札口で隅田川機関区副区長の堀田真樹さんと待ち合わせた。 堀田さんは柔道選手のような堂々たる恰幅で、頭には昔のSLの機関士のようなカッコイイ帽子を被っている。我々三人は、これから常磐線を走る貨物列車に添乗して隅田川駅に向かうのだ。 貨物列車には乗務員以外の人間は乗ることができない。よもやこの人生で乗れるとは思っていなかっただけに、喜びは大きい。恥ずかしい話だが、添乗が決まってからの一週間で、自分が貨物列車に乗っている夢を2度も見た。 JR東日本の土浦駅の東側に隣接してJR貨物の土浦駅がある。着発線と留置線が一本ずつあり、その間はコンテナホームが広がっている。宅配便や近くにある食品メーカーの商品などを
「お金をもらって仕事でやるのと同等のクオリティできっちり取り組み、睡眠を削ってまでやる。これは外国の人間からしたら、まったく信じられないことです」 駐日ジョージア大使で親日家のティムラズ・レジャバ氏が、テレビ番組『欽ちゃんの仮装大賞』を見て気づいた「日本人の素晴らしさ」とは? 新刊『日本再発見』(星海社)より一部抜粋してお届けする。(全2回の2回目/前編を読む) 『欽ちゃんの仮装大賞』はなぜ日本人にしかできない? ©時事通信社 『欽ちゃんの仮装大賞』のために努力できる日本人はすごい 私は年末年始のテレビ番組が好きなのですが、『欽ちゃんの仮装大賞』では芸人やタレントではない一般の素人の方々がとんでもない発想で力を合わせて出し物を披露しますよね。仮装を発表したあとのインタビューでは「会社が終わったあとに毎日みんなで練習して……良いものが作れたなって」などと言って声を詰まらせて涙を流したりします
大学2年で日活版『高校大パニック』の屈辱を味わった石井監督は、日大芸術学部の卒業制作として伝説の『狂い咲きサンダーロード』に取りかかった。 当初から長編商業映画としての公開を目指した本作には、自主映画界の仲間たちが大学の垣根を越えて協力した。(全4回の3回目/最初から読む) ◆◆◆ 最初から長編商業映画を撮るつもりだった『狂い咲きサンダーロード』 ――いよいよ『狂い咲きサンダーロード』ですが、これは日大芸術学部の卒業制作だったんですか。 石井 卒業制作です。『高校大パニック』で屈辱を味わったので、次にいつ撮れるか全然分からない。だからこそ、卒業制作で16ミリの映画を作れるので、悔いのないものを撮りたいという思いでした。あと、上板東映の小林支配人(※注)も少し出資するということになって。 ――日芸の卒業制作って、上映時間の規定があったと聞いたんですけど。 石井 45分以内です。 ――それをあ
逮捕されたアムウェイ会員は何がダメだった? 京都で2人の会員が特定商取引法違反で逮捕されたのだ。 逮捕された公務員の男は、マッチングアプリで知り合った女性に対してエステをしないかと持ちかけ、会員が借りていたと思われるマンションに誘導。施術後に化粧品の購入を勧め、「会員になれば安く買える」などと言って、アムウェイの会員になるように勧誘したという。 このケースでは、 ・勧誘の目的を告げずに勧誘を行う、いわゆる「ブラインド勧誘」 ・公衆の出入りのない場所での勧誘 を行ったことが禁止事項に当たったとみられる。 女性はその場で契約をさせられたが、翌日になって京都府警に相談に行った。府警には同様の相談が数十件寄せられていたことから、逮捕につながったのだ。
都会に住んでいる人の偏見をさらけ出すと、“村”というのは田舎に行けば行くほど多くなるものだと思っている。村のほとんどは一面の田園地帯か、それとも山奥か。ふだん、“村”に触れる機会がほとんどないのだから、そういうイメージを抱いても無理なかろう。 だから、たとえば北陸。金沢や富山といった大都市は馴染みがあるが、それ以外には小さな村がいくつもあるんじゃないか、などと思ってしまう。平成の大合併で多くの村が姿を消した、などと言われてもピンとこない。北陸の山間集落や広大な田園は、都会人の抱く“村”のイメージにピタリ合う。 ところが、調べてみると北陸三県、すなわち富山・石川・福井の中で、村はたったひとつだけだという。 北陸唯一の村は、富山県中新川郡舟橋村。地図で見ると、富山市街地から東にだいたい9kmくらい。富山平野の真ん中、西側に常願寺川が流れる田園地帯の村らしい。このあたりは、都会に居ながらにして思
「一般の人たちがこれほどまじめでなければ、日本の経済的な繁栄は成し得なかったでしょう。日本は根幹がしっかりしているのです」 駐日ジョージア大使で、日本企業にも務めたことがあるティムラズ・レジャバ氏が語る「日本人の素晴らしいところ」とは? 新刊『日本再発見』(星海社)より一部抜粋してお届けする。(全2回の1回目/後編を読む) 駐日ジョージア大使が驚いた「日本人の性質」とは? 写真はイメージ ©getty 「普通の人」のレベルが普通ではない国・日本 日本人は社会構造的に、富裕層でも貧困層でもない「中間層」が厚いと言われています。これは非常に立派なことです。もちろん日本の政治家もみなさん力を尽くしてがんばっておられますけれども、一生懸命に働いている、まじめでウソをつかず、プロフェッショナル精神を持つ中間層の人たちこそがもっとも尊い存在だと思います。 そういう人たちが「普通の人」として当たり前にい
寅子と花江は、『ブギウギ』の福来スズ子と茨田りつ子のような正反対の性格を持つバディとも言える。今後、ふたりがどのような道を歩むのか、楽しみにしている視聴者も多いだろう。 ドラマは花江の苦悩や痛みも描きつつ、彼女の生き方も肯定する。森田は花江について、「家庭に生きる女性だって、外で仕事をする女性と同じくらい尊いんだよ、ということを伝えられる人」と解釈しているという(ステラnet 2024年4月19日)。 寅子(伊藤沙莉)の親友・米谷花江を演じる森田(『虎に翼』公式Xより) 森田は『虎に翼』だけでなく、Netflixの注目作『シティーハンター』でも、ヒロインの槇村香という重要な役を演じている。ショートカットがトレードマークで、男っぽくてさっぱりとした性格の香は、花江と共通点がないように見えるが、森田は難なく演じきっていた。現代最強の“カメレオン女優”という称号は彼女にこそふさわしい。 爆発的
かつての私たちは、思い立てば電話をかけていた。家庭でも、電話が鳴れば食事中でもテレビを見ていても、誰かも構わず受話器を取っていたものだ。そうして取った、用もない知人の長電話に付き合ってもいた。ある日、そんな“古き良き”電話をかけてみようと思い立った西川美和氏は……。 ここでは、『ゆれる』『ディア・ドクター』『すばらしき世界』など、数々の話題作を手掛け、またエッセイ・小説の名手としても知られる映画監督の西川美和の最新エッセイ『ハコウマに乗って』(文藝春秋)の一部を公開中。アフター・コロナのコミュニケーションについての鋭い考察を紹介する(全3回の2回目/#1を読む。初出:2021/11/10) 気がつけばそんな習慣を忘れていた。前触れもなく相手の時間に飛び入りすることに不躾さを抱くようになったのは、私だけではないと思う。「電話していい時間はありますか」と事前にアポを取る時代だ。まだ会社だろうか
その後ジャニーズ事務所(当時)の副社長、ジャニーズアイランド(同)の社長まで務めたが、2022年10月ですべて退任。昨年3月21日に自らが代表取締役社長を務める、株式会社TOBEの設立を発表した。 「“辞めジャニ”が続々と滝沢のもとに集まりました。まず三宅健、元『King & Prince』の平野紫耀と神宮寺勇太、遅れて岸優太。『IMPACTors』として活動していた7人組に大東立樹、元『Kis-My-Ft2』の北山宏光――。すでに“お客さん”を掴んでいる元ジャニーズのメンバーたちのまるで“受け皿”のようでした。 元V6の三宅健(本人のInstagramより) 問題は「元キンプリの3人のグループ名」だった IMPACTorsは、ジャニーズ時代CDデビュー前だったので『IMP.』というグループ名へ、ある種マイナーチェンジで済みました。が、問題は、元キンプリの3人のグループ名だったんです」(同
「青木ヶ原樹海で自殺をしたいと考えているのですが、もしよろしければ樹海を案内してもらえませんか?」…ルポライター・村田らむ氏に届いた、見知らぬ女性からのダイレクトメッセージ。 彼女と村田氏、そして樹海に詳しい友人で樹海を潜ることになったが、3人で行動をともにするに連れて、女性に大きな変化が訪れる……。いったい何が女性の自殺願望を消し去ったのか? 村田らむ氏の新刊『にっぽんダークサイド見聞録』(産業編集センター)より一部抜粋してお届けする。(全3回の1回目/#2、#3を読む) 念の為、いつも入り口にしている富岳風穴や鳴沢氷穴はやめて、目立たない場所にある登山道から入ることにした。 つまり、“樹海の中で死にたいと思っているAさん”と“樹海で死体を探すのを趣味にしているKさん”と“樹海のルポを書く俺”の3人で樹海に入っていったのだ。 Aさんは樹海の中を歩きながら、ロープを吊るせる枝を探している。
世界一のマルチレベルマーケティング企業「アムウェイ」とはいったいどんな会社なのか…? 突撃系YouTuber・KENZO氏による初の著書『突撃!:新宿109 詐欺・悪徳マルチ撲滅活動日記』(彩図社)より一部抜粋してお届けする。(全2回の1回目/後編を読む) アムウェイは1959年にアメリカで創業された、日用品などを販売するMLM(マルチレベルマーケティング=連鎖販売取引)の会社だ。世界の100以上の国々に広がっており、ここ日本でも1970年代終わり頃からビジネスを展開している。 この本を読んでいる方も「アムウェイ」という社名を一度は聞いたことがあるはずだ。 「知り合いが、アムウェイの会員だ」「入会しなかったが、勧誘を受けたことがある」 そんな経験を持つ人もいるかもしれない。抜群の知名度を誇る『アムウェイ』だが、注意していただきたいのが、“違法な組織ではない”というところだ。 いったいどうい
40歳の主婦・茜はある日、中学時代の塾講師・今井が彫刻家になったことを知る。しかし彼が発表した上半身裸の少女の彫像が、同じ塾に通っていた親友・紫がモデルなことに気づいてしまう。26年前、14歳の紫と今井は「恋愛」をしていた――。 連載2周年を迎えた渡辺ペコさんの漫画『恋じゃねえから』は、「創作と加害」の問題をリアルに描き出して読者を毎月ザワつかせている。 読者の心を揺さぶるポイントの1つは、主人公が40歳で、14歳の時の後悔を取り戻そうとしているリアリティだ。著者の渡辺さんも「忘れられない後悔」があるという。そして渡辺さんがSNSをやめた理由も、そこからまっすぐ繋がっていた。 「恋じゃねえから」©渡辺ペコ/講談社(以下同) ◆ ◆ ◆ 「私は薄情なところがあるよなとずっと自分で感じていて」 ――「中二病」なんていう言葉があるくらい、10代前半というのは後から振り返ると後悔だらけの時期という
40歳の主婦・茜はある日、中学時代の塾講師・今井が彫刻家になったことを知る。しかし彼が発表した上半身裸の少女の彫像が、同じ塾に通っていた親友・紫がモデルなことに気づいてしまう。26年前、14歳の紫と今井は「恋愛」をしていた――。 連載2周年を迎えた渡辺ペコさんの漫画『恋じゃねえから』は、「創作と加害」の問題をリアルに描き出して読者を毎月ザワつかせている。 未成年との恋愛は成立する? 「推し」のスキャンダルにファンはどう向き合えばいい? クリエイターの才能と性加害の関係は? 自分が当事者ではない「誰かの問題」との距離感は? 『恋じゃねえから』©渡辺ペコ/講談社(以下同) 「恋愛は『興味を持つのが難しいもの』でした」 ――『恋じゃねえから』は、14歳の少女と成人男性の“恋愛のような”関係がスタートになっています。でもタイトルは、この関係が「恋愛」ではないと言っているようにも見えます。渡辺さんに
40歳の主婦・茜はある日、中学時代の塾講師・今井が彫刻家になったことを知る。しかし彼が発表した上半身裸の少女の彫像が、同じ塾に通っていた親友・紫がモデルなことに気づいてしまう。26年前、14歳の紫と今井は「恋愛」をしていた――。 現実世界と並行するような「創作と加害」の問題をリアルに描き出して読者を毎月ザワつかせている渡辺ペコさんの漫画『恋じゃねえから』の1話を紹介する。
2024年2月29日、東京・紀尾井ホールにて開催された『billboard classics ―石田組から鈴木愛理への挑戦状―』。今もっとも注目を集める気鋭のヴァイオリニスト・石田泰尚が率いる弦楽合奏団「石田組」と、ハロプロアイドルとして活躍後にソロデビューし、武道館公演を二度果たした歌手・鈴木愛理のコラボコンサートだ。 3月21日発売の「週刊文春」カラーグラビアと「週刊文春 電子版」では、本公演の写真とレポートを掲載。チケット即完売、拍手万雷のスペシャルなプログラムを誌上再演している。 取材・構成 秦野邦彦、週刊文春編集部 撮影 杉山拓也 ◆◆◆ ℃-uteの名曲がかつてなく「エキサイト!」に ——鈴木さんが在籍されていたアイドルグループ「℃-ute」のナンバー、『夢幻クライマックス』も披露されますね。 鈴木 もともとイントロに、クラシックのニュアンス(ショパン『革命のエチュード』、ベー
2024年2月29日、東京・紀尾井ホールにて開催された『billboard classics ―石田組から鈴木愛理への挑戦状―』。今もっとも注目を集める気鋭のヴァイオリニスト・石田泰尚が率いる弦楽合奏団「石田組」と、ハロプロアイドルとして活躍後にソロデビューし、武道館公演を二度果たした歌手・鈴木愛理のコラボコンサートだ。 3月21日発売の「週刊文春」カラーグラビアと「週刊文春 電子版」では、本公演の写真とレポートを掲載。チケット即完売、拍手万雷のスペシャルなプログラムを誌上再演している。 取材・構成 秦野邦彦、週刊文春編集部 撮影 杉山拓也 ◆◆◆ あまりの緊張に「夢の中まで曲が流れてきて…」 ——通しでのリハーサル、おつかれさまでした。本日が初の音合わせと伺いましたが、想定より1時間半も早く終わる順調ぶりでスタッフの皆さんも驚いていました。とても息が合った音色でしたが、お二人の実感はいか
『虎に翼』は朝ドラ名物の子役時代がなく、ヒロインが最初から自我に目覚めており、迷うことなく自立を目指す。朝ドラヒロインの王道・ドジっ子でもなく、すぐ手が出る直情型ではあるが聡明で弁が立つ。作中では、男性に対して弱さや控えめな態度や媚びをかわいげに見せる処世術には「スンッ」という名がつけられて、擬態であることが前提となっている。誰が決めたか世の中に定義づけられた擬態(仮面)を取って、誰もが自分らしく生きていくために、寅子は法の世界に進む。この世界観がこれまでの朝ドラとはまるで違っていた。 出演陣の「スンッ」顔 『虎に翼』公式Xより 「朝ドラ=ホームドラマ」という前提があった これまでの朝ドラの定番は、ヒロインがいまある社会のなかでよりよく生きる方法、自己実現を模索する物語だった。 例えば、『あまちゃん』(13年度前期)は「地味で暗くて向上心も協調性も存在感も個性も華も無いパッとしない子」だっ
「俺って弱いんだなと、思い知りました」 「同期の彼と初めて対戦した時、いきなりもろ手で吹っ飛ばされてしまって。まだ体ができていないとはいえ、私は入門前から相撲をやっていたのに、向こうは相撲未経験。とてつもない素質を持った人たちが集まっている世界なんだな、俺って弱いんだなと、思い知りました。ありがたいことに。私の相撲人生はあそこから始まった気がします」 「無差別級の相撲は、消耗の激しい競技です。横綱として負けられない勝負が続き、最も疲労が蓄積するのは千秋楽。そんな中、曙さんとは結びの一番で何度も戦ってきました」
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