なぜ二郎は“苦悩”しないのか 『風立ちぬ』が描いたものの行方 | 文春オンライン

宮崎駿監督は、編集者・音楽評論家の渋谷陽一が『風立ちぬ』について「この映画は、戦争が大きなテーマになっているんですけども」と問うたのに対して、「戦争そのものじゃないですけどね。モダニズムですよね」と答えている。この「モダニズム」は『風立ちぬ』を理解する上で重要なキーワードだ。『風立ちぬ』は「モダニズム」を接点にして、『坂の上の雲』（司馬遼太郎）や宮崎自身の監督作である『もののけ姫』と繋がっている。 「目の前に果てしない道が開けたような気がします」 『風立ちぬ』は零戦を設計したことで知られる設計技師・堀越二郎にインスパイアされた作品だ。本作の主人公・堀越二郎は、実在の人物と同じく軍用機開発に携わってはいるものの、その人生には小説家の堀辰雄の小説のモチーフが組み入れられている。堀は堀越と同時期に東京帝国大学に在学していた同時代人である。 『風立ちぬ』は、結核で婚約者を失うという展開とタイトルを

[jimusiosaka]

『風立ちぬ』の制作前後に、もし自分があの時代に生きていたら大喜びでプロパガンダのアニメ映画を作っていただろうといったことを宮崎駿が述べていた記憶があるのですが、それと平仄が合う解釈と思われます。

[IkaMaru]

「懸命に生きる」クリエイター宮崎駿の内なる「惰性で生きたい」欲望の化身が"堀越二郎"なんだろうなあ。「何も考えずに趣味に任せて戦車とか戦闘機とか描きたい」といった

[gabill]

元々の結末は、「来て」と懇願する奈穂子と「その前にお茶でもしていかないか」と誘うカプローニの2人に迫られた二郎はカプローニを選び、そのまま地獄の方に歩いていくという展開だったらしい。

[hiro_curry]

堀越二郎を見たことでアシタカの解像度が上がった感がある。今目の前にいる女にカッコつけるのが愛情なのだ。

[behuckleberry02]

もののけ姫と風立ちぬをまっすぐ繋いだのはお見事。確かに近代化の始まりと終わりだ。

[arajin]

「だまされたものの罪は、ただ単にだまされたという事実そのものの中にあるのではなく、あんなにも造作なくだまされるほど批判力を失い、思考力を失い、信念を失い、家畜的な盲従に自己の一切をゆだねるようになつて

[eqphol437]

二郎は自分が戦争に加担している事も、菜穂子が長くない事にも、苦悩している。苦悩している姿は菜穂子を苦しめる。表情が少ないのは感情を押し殺している為。カプローニこそが苦悩の表出、だと思って観てました。

[PikaCycling]

苦悩を描くのはダサいからじゃないか。ドラマはすぐ苦悩に走りがち。顔に出さないだけで人はいろんな苦悩を抱えている。辛くてもやるしかない人の苦悩がよく現れていたと思ったが。

[Dragoonriders]

エボシからの二郎。近代化とその破産。一機も帰らない結末／モチーフが巨視的になるほど見えなくなる。初見は単に美しい映画と感じたが今は醜悪にも感じる。久々に見た菜穂子は何故か陽菜っぽくみえた（知らんがな）

[richest21]

ラーメン二郎の話じゃなかった…

[kowyoshi]

うむ