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中世ヨーロッパで最も人気だったのが赤色である。特に身分によって禁じられた色ではなく、貴族・騎士か... 中世ヨーロッパで最も人気だったのが赤色である。特に身分によって禁じられた色ではなく、貴族・騎士から農民まで広く愛された。中世ヨーロッパにおいて赤は権威を象徴し、同時に魔除けの護符としての性格を持っていたという(注5)。騎士は聖職者や庶民を護るために流す血の色の表象として騎士叙任式で赤いマントをまとい、農民の妊婦は魔除けや治癒の護符として特に赤い服を着ることが許された(注6)。 赤色の織物は十二世紀までは地中海産の貝の分泌液を使った赤紫色の織物が主流で、十二世紀以降は後にスカーレットに代表される樫の木に寄生する貝殻虫から取れるケルメス染料を最上として、日本でも平安時代に珍重された蘇芳から取れる植物性染料が主流となった。蘇芳は十四世紀から地中海貿易を通じてインドやセイロン、スマトラなどからヨーロッパに大量輸入されて赤色の染料として広く利用された。現在では緋色を表すスカーレットは、当時はケルメス
2019/11/21 リンク