ナイ先生の「中国の世紀はまだ来ない」論 | 地政学を英国で学んだ

今日の甲州は朝から雨が降っておりましたが、昼から晴れたり雨が降ったりの忙しい天候になっております。 さて、ジョセフ・ナイの中国についての議論を。 ＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝ China’s century is not yet upon us By Joseph Nye Published: May 18 2010 23:03 | Last updated: May 18 2010 23:03 ●中国の現在のパワーの評判は、この国の将来の予測のおかげで得しているところがある。 ●若い中国人の中にはこれらの予測を使って今のうちになるべく多くのパワーを獲得しようとしており、アメリカ人の中には百年前のドイツとイギリスのような紛争に備えるべきだという人もいる。 ●しかしそのような予測には懐疑的になる必要がある。たとえばドイツは１９００年頃までにイギリスの工業力を抜き、カイザーは他の大国と

[shibusashi]

『１９９５年にビル・クリントン大統領が江沢民に対して「アメリカは強い中国よりも弱い中国のほうを恐れている」と言ったことは基本的に正しい』

[hobbling]

日本の世紀になる前に日本が衰退期に入ったように、中国も間に合うかどうか微妙。少子高齢化はでっかい足かせ。

[the_sun_also_rises]

中国の経済発展は脅威でなく東アジア地域の発展のために役立つ。一方経済発展を背景にした急激な中国の軍事拡張は中国の主張とは裏腹に地域の安定を損ねる。中国の自制を求めつつ硬軟織り交ぜて対応したいところ。