西鉄バス乗っ取り事件から20年 少年へ「母が認める生き方を」遺族の塚本さん、加害者への思い変化（佐賀新聞） - Yahoo!ニュース

刃物を持った佐賀市の当時17歳の少年が、佐賀発福岡行きの西鉄の高速バス「わかくす号」を乗っ取り、乗客の女性1人を殺害、4人に重軽傷を負わせた事件から、5月3日で20年になる。遺族や被害者は長い時の流れの中で、事件への向き合い方や少年に対する思いが変わっていった。 ◇ 2000年5月3日午後1時35分ごろ、乗客の少年が、九州自動車道太宰府インターチェンジ付近を走行中のバスに立てこもった。約15時間半後、山陽自動車道のサービスエリアで広島県警が突入し、逮捕された。しかし、乗っていた佐賀市の塚本達子さん=当時（68）=は失血死でこの世を去り、同市の山口由美子さん（70）も首などを切られて重傷を負った。 事件で母親を失った塚本猪一郎さん（63）は、家族を守ることを最優先に考え、事件を報道した新聞やテレビに一切、目を向けなかった。ただ「家族が世間並みになった」と感じた18年5月。猪一郎さんは事件に関