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貨幣石 - Wikipedia
貨幣石(かへいせき、Nummulites)とは、新生代古第三紀に繁栄した大型の有孔虫である。形状が硬貨に似... 貨幣石(かへいせき、Nummulites)とは、新生代古第三紀に繁栄した大型の有孔虫である。形状が硬貨に似た円盤状であるため、ラテン語で「小さなコイン」を意味するこの名が付いた。学名を仮名表記したヌムリテスの名でも呼ばれる。 概要[編集] 貨幣石は非常に大型の原生生物であり、単細胞生物ながら直径が10 cmを超える個体もある。世界各地で発見されており、かつ生存していた時期が比較的短いため、示準化石として用いられる。全て化石種であり、現生の種は存在しない。 19世紀初頭まで、貨幣石は軟体動物の腹足綱の1種であると考えられていた。有孔虫へと移されたのは、1825年のドルビニ の研究に基づく分類学的措置である。当初巻貝と誤解されていた殻の中は、不完全に仕切られた個室から成っており、そこに充填された原形質には複雑な脈管系が発達していた。これは貨幣石の細胞内物質輸送に関与していたと考えられている。
2012/03/28 リンク