世界食糧計画、国際社会にハイチへの緊急支援を呼び掛け

［ポルトープランス ２４日 ロイター］ 世界食糧計画（ＷＦＰ）の地域広報担当幹部、アレハンドロ・ロペス氏は２４日、ハイチの食糧危機について、ＷＦＰには援助を行うに不可欠な資金がないとし、国際社会に対して大規模かつ緊急の支援を行うよう呼び掛けた。 同氏は、ロイターに「ハイチの人口の５６％が既に１日１ドル以下で暮らしているため、状況は極めて深刻だ」と指摘。「需要を満たすに十分な食料がなく、既に要請している額以上の資金が必要になる」と述べた。 ＷＦＰは、ハイチ向けの今年の予算４５００万ドルに対し、３７８０万ドルの赤字に陥っているという。 ハイチでは最近、食糧不足の混乱が暴動に発展し、６人が死亡した。 ＷＦＰは１７０万人のハイチ国民の支援を目指しているが、このところの食糧危機を受けて支援を必要とする国民が５００万人近くに達するとの予測も出ている。