コラム：商品価格下落で強まる円高リスク＝山本雅文氏

７月２４日、マネックス証券シニア・ストラテジストの山本雅文氏は、商品安は資源国通貨安や米利上げの後ずれを招く可能性があるほか、日本の対外収支改善を通じて円高圧力になりやすいと指摘。提供写真（２０１５年 ロイター） ［東京 ２４日］ - 原油をはじめとするコモディティ（商品）価格の下落が顕著となっているが、今後さらなる下落は円高圧力となりそうだ。コモディティ安は日本の貿易収支を改善させるほか、米ドル（以下、ドル）高が米国の金融政策正常化を遅らせる面もある。

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このところ、主要コモディティ価格の下落が目立っている。７月上旬には中銅や鉄鉱石価格が急落したのに続き、イラン核協議での合意を受けて原油価格が下落、さらには２０日には金価格が急落した。