「頂き女子りりちゃん」を名乗って恋愛詐欺のマニュアルを販売し、自身も男性の好意につけ込み現金をだまし取ったとして、詐欺などの罪に問われた渡辺真衣被告(25)に名古屋地裁は22日、判決を言い渡す。「信頼できる大人、相談できる大人がいなかった」。被告は3月の公判で、自身の生い立ちを振り返り、犯行に及んだ背景を語った。 「オーバードーズしてから会ったりLINE」被告人質問で、家族関係や学校生活に言及した。父親から暴力を受け、母親からは相手にされず、学校では容姿をからかわれたが、教員は助けてくれなかったという。 20歳の頃、職場になじめずに居場所を失い、ホストクラブに頻繁に通うように。「担当(ホスト)にいい子だと思ってほしい。そのために稼ぐ必要があった。担当のために頑張ることが正義と思っていた」 通い詰める中で金が必要になり、男性の好意につけ込む「頂き行為」を重ねた。罪悪感を抱きつつも「オーバード