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Novel「闇が滲む朝に」第2章□1回「ああ、今日も、どしゃ降りの雨の中で」 | Book Cafe K.A 1冊の本で、くつろぎのある生活を
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Novel「闇が滲む朝に」第2章□1回「ああ、今日も、どしゃ降りの雨の中で」 | Book Cafe K.A 1冊の本で、くつろぎのある生活を
都内で早朝から仕事に就く片山二郎の平日の朝は早い。午前3時には起床し4時には自宅を出る。帰宅は午... 都内で早朝から仕事に就く片山二郎の平日の朝は早い。午前3時には起床し4時には自宅を出る。帰宅は午後8時過ぎだから、平日はほとんど家にはいない。都内のキタキツネビルで仕事を終えると10時からは現代的な作りの料亭で清掃の仕事に就く。今年も暑くなり雨の日が多くなった。片山はふとため息をついた。 急に風が吹き始める。都内のキタキツネビルで早朝の仕事を終えた片山二郎の頬に雨が当たる。3時間、ひたすら動き回った直後の疲労で雨も、いつも以上に重く感じる。今年も暑くなり始めた。もう仕事では常に汗を拭かなければいけない。タオルが手放せない。 ふと昨年のことが脳裏に浮かぶ。 雨はやむことなく地上に水しぶきを打ち続けている。もう何日めだろうか。梅雨の雨というよりスコールに近い。この1か月で雨が降らなかったのはたった2日間だけだ。1日で1か月分の降水量という日も珍しくない。 そういえば都心の近くで道のスロープに入