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掃除・片付け
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3年前の熊本地震で被災した漫画家が伝える 2016年4月14日午後9時26分に熊本県と大分県で震度7の地震が発生し死者267人、負傷者2804人は及びました(ウイキペディア)。「ひさいめし~熊本より3年 備えあれば憂いなし、ときどき猫」(エコーズ)は被災した漫画家のウオズミアミさんが、その時の経験を活かし、震災に対する備えを漫画化したものです。 避難生活を強いられたウオズミさんは多くの苦労を経験します。どこにいても生きている以上は食事は欠かせません。私たちは日頃は炊飯ジャーでご飯を炊いていますが、避難生活では炊飯ジャーなどありません。 「お米の炊き方」については、こう説明しています。鍋やフライパン(蓋つき)に米を入れ、水は鍋底から2.5センチから3センチまで入れます。強火にかけ、ふっとうしたら弱火で10程度炊く、そして最後に強火にして10秒ほど炊いて終了です。 まず「水」をどう確保するか
片山二郎は鶴子との世間話を終えると「鈴音」のエレベーターを押し4階に上がる。ここで洗面所の清掃をするのだ。仕事は簡単だから誰でもできる。そんな誰でもできる仕事で片山は生活しているのだ。時折、疲労からむなしくなることもある。そんな時にふと思い出したのが、鶴子が話していた宮沢賢治の「雨ニモマケズ」だった。い いつもiPodが離せない 二郎は鶴子としばらく話しながら、「料亭」のビルに入るとエレベーターのボタンを押した。休息時間は平も鶴子もたわいのない話をするが、あくまでも仕事が始まるまでの気分転換だ。もちろん、仕事が始まったら一言も話さず、仕事を次々とこなしていかなければいけない。 この時から片山の空想が始まる。平日は早朝から遅くまで1日12時間を仕事に拘束される。移動時間も含めると16時間は外にいることになる。つまり12時間は身体を動かしていることになるのだ。決して楽ではない。 まして仕事は複
子供にも大人にも生きる勇気や大切なことを伝える絵本 絵本には現実の生活の中で大切なことや、現実だけの世界だけでなく、一見、空想と思われるような非現実の世界を描き、子供や大人に生きる勇気や気づき、人間にとって本当に大切なことを伝える多くの作品があります。 現在、日本で人気のある絵本作家はヨシタケシンスケさんです。ヨシタケさんは日常生活からヒントを得るものも多いそうですが「おしっこちょっぴりもれたろう」(PHP研究所)は、主人公がおしっこをした後にパンツに少し残してしまう話です。 4年連続MOE絵本屋さん大賞1位を受賞 絵本では高齢のおじいさんも、おしっこもれを経験していることが描かれており、誰もが経験する話をコミカルに描いています。この作品は絵本月刊誌「MOA」(白泉社)が主催する「2018年度MOA絵本屋さん大賞」の第1位になりました。ヨシタケさんは同賞の1位に4年連続で輝いています。 「
片山二郎が「鈴音」の給湯室の清掃を始めようと、物置き場から上の階に上がろうとした時、トイレを清掃する吉見鶴子が入ってきた。鶴子は息子と娘を持つシングルマザーだ。今年で65歳になる。新潟出身だが大阪に住んでいたことがあり、会話はほとんど関西弁になる。そんな鶴子はいつも通りくくっと笑いながら、建設会社に勤める息子の自慢話をする。片山はふと鶴子がいつも、くくっと笑いながら、息子のことを思うから、トイレ清掃も続けられるのだと思う。 雨にも暑さにも、風にも負けへんで 片山二郎はモップをそのままバケツの中に置いて「鈴音」の中に入った。中から物置き場に続くドアを開け、自分の清掃用具を手にした。これから給湯室の清掃を始めるのだ。 そこにトイレの清掃を担当している吉見鶴子が入ってきた。 「おはようさん」 今年で65歳になる小柄な鶴子はひょこひょこと歩きながら、傘を物置近くにおいた。 「蒸し暑いなあ。雨もなか
HOMEエッセイ、コラムBook69(Manga).「今も支持される永遠のヒーローの謎を探る。テレビ、映画(世界同時配信)、コミックで人気の『ULTRAMAN(13 )』」 50年以上にわたり、愛され続けるウルトラマンの魅力とは ふと、何気ない飾りものがその人にやる気を起こさせたりすることは多々あります。天野が働く現場には「ウルトラマン」キャラクターの扇風機や、「キン肉マン」のポスターが貼ってあったりしますが、扇風機を見た時は、こんな所でも「ウルトラマン」は生きていると再認識しました。 自分にとっては懐かしくて少し愛嬌のあるウルトラマンキャラクターですが、実はこの懐かしさとは変わって、今も同時進行中で「ULTRAMAN」を読んでいます。 「ウルトラマン」シリーズは1966年からテレビで放送を開始されて以降、現在まで53年間にわたり、延々と続いている作品です。 今年の7月からはテレビ東京系で
HOMEエッセイ、コラムBook80.「『完璧という領域』熊川哲也Kバレエ カンパニー芸術監督が明かす芸術、ビジネスの成功について」
HOMEエッセイ、コラムBook&Manga79.「『不死身の特攻兵③~生キトシ生ケル者タチヘ』奇跡的に生還した特攻兵を描いたノンフィクションを漫画化」
片山二郎は料亭「鈴音」で先輩の鈴木平を待った。平はパソコン関係の会社を2年前にリストラになってから清掃の仕事を始めた。話好きの平はさっそく、先日のボクシング世界戦のことを話し出す。平は話し出すと止まらない。そんな平と話しながら、決して楽ではない仕事の気分転換になると片山は思う。 話が止まらない先輩の平という男 片山二郎は午前九時四十五分に「鈴音」に到着すると中に入った。 「おはようございます」 ビル受け付けには既に「鈴音」事務員の森明子が来ている。片山は明子に挨拶すると清掃スタッフの待ち合わせ場所のドアを開けた。そこは隣接するビル内の駐車場で中に倉庫があり、ここに清掃道具を入れている。 片山は鍵で倉庫を開けると、バケツ、モップ、ほうき、ゴム手袋などを取り出した。簡単に用意を済ませると近くにある椅子に腰を下ろした。 料亭「鈴音」の清掃担当は、片山の他に先輩の鈴木平が配置されている。鈴木は片山
HOMEエッセイ、コラムBook78.「『良い加減に生きる 歌いながら考える深層心理』〈あの素晴らしい愛をもう一度〉作詞の精神科医が伝える遊びとゆとり、人生の大切さ」
HOMEエッセイ、コラムBook&Fairy tale77.新版『ムーミン全集2.楽しいムーミン一家』幸福度が高いフィンランドで生まれた名作は今も人気
片山二郎は早朝のキタキツネビルでの仕事を終えると、次の仕事場である●●の高級料亭「鈴音」に向かった。 下町にある料亭は4階建ての近代的なビルで、ジーンズ姿で通う女将が仕切る。ここで片山は昼過ぎまで清掃の仕事に就いている。 建物は近代的だが、店の心情は「真心」で、入口の正面には大きな花瓶に入れられた花々が飾られる。 現場は近代的な4階建てビルの高級料亭「鈴音」 午後九時半過ぎ片山二郎は作業服に着替えを終え、下町にある事務所を出る頃には雨はやんでいた。 しかし、またいつ雨は降り出してくるか分からないのが、ここしばらく日本中で降り続いている雨だ。南国のように集中して降り続いたかと思うと急に晴天になったりする。寒くなったかと思うと暑くなる。 片山がこれから仕事に向かうのは、事務所から十分ほど坂を歩いた所にある高級料亭「鈴音」だ。この辺は少し坂を上がると何件か老舗の料亭が並んでいる。 グーグルマップ
HOMEエッセイ、コラムBook76.「『世界の覇権が一気に変わる サイバー完全兵器』アメリカ、ロシア、中国、北朝鮮、イランの次世代戦争とは」
HOMEエッセイ、コラムBook&Anime75.「ジブリの名作はこうして生まれた 鈴木敏夫 『天才の思考 高畑勲と宮崎駿』とコミック最新刊『崖の上のポニョ』」
都内で早朝から仕事に就く片山二郎の平日の朝は早い。午前3時には起床し4時には自宅を出る。帰宅は午後8時過ぎだから、平日はほとんど家にはいない。都内のキタキツネビルで仕事を終えると10時からは現代的な作りの料亭で清掃の仕事に就く。今年も暑くなり雨の日が多くなった。片山はふとため息をついた。 急に風が吹き始める。都内のキタキツネビルで早朝の仕事を終えた片山二郎の頬に雨が当たる。3時間、ひたすら動き回った直後の疲労で雨も、いつも以上に重く感じる。今年も暑くなり始めた。もう仕事では常に汗を拭かなければいけない。タオルが手放せない。 ふと昨年のことが脳裏に浮かぶ。 雨はやむことなく地上に水しぶきを打ち続けている。もう何日めだろうか。梅雨の雨というよりスコールに近い。この1か月で雨が降らなかったのはたった2日間だけだ。1日で1か月分の降水量という日も珍しくない。 そういえば都心の近くで道のスロープに入
HOMEエッセイ、コラムBook67.「戦中、戦後の混乱を生き抜いてきた女性達の意思を受け継ぎ、ホステスとして働く女性の姿を描いた手塚治虫文化賞大賞『その女、ジルバ』」 元気に働く高齢者から得るもの 天野の職場は、都心の現場は若い人も多いですが、都心から離れた地元の職場では、比較的に年齢層が高い人が働いています。 高齢化社会が拡大する中では、70歳になっても仕事を継続する人は増加傾向にありますが、天野自身、正直に言いますと当初は何かととまどった職場でしたが、最近は慣れてきました。70歳になっても元気で働けるというのは、ある意味では幸せなのかも知れません。 高齢者は若い人に比べ身体的には強くはありませんが、経験が豊富ですから、そのような意味では、まだまだ自分などはひょっこだと感じることが多々あります。ここ数年で会った人の中では82歳まで現役で清掃作業をしていた人がいました。 この人は2年程前
HOMEエッセイ、コラムBook74.「緊張と不安の時代に生命力を高める。内田樹(大学教授、武道家)VS成瀬雅春(ヨーガ行者)『善く死ぬための身体論』」
HOME未分類Book68.多発する歩行者犠牲の交通事故や殺人事件。予期せぬ事態に備える。「平常心を鍛える~自衛隊ストレスコントロール教官が明かす『試練を乗り切るための心の準備』」 交通事故や殺人事件が増える現在の日本 5月13日に内閣府は3月の景気動向指数について「悪化」していると発表しました。「悪化」としたのは6年ぶりとのことですが、この間に景気がよくなっていると感じている人はどれ位いたでしょうか。生活環境は個人差がありますから、発表レベルでは正確な状況は分かりませんね。ただ、経済の状況が個人個人の生活環境に影響を与えることは確かです。 そういえば天野の住んでいる周辺では、4月に3週連続して殺人事件が発生しました(詳細は省かせていただきます)。 比較的に治安はいい方だといわれ、常に都内で住みたい街の上位にランキングされるエリア近くに住んでいるのですが、殺人事件が連続して発生したのはこの
17巻発売時点で発行部数が900万部のベストセラー 読み進めていくうちに、いつのまにか不思議な世界に先導され、極太のエンターティントに魅かれているということがあります。漫画「ゴールデンカムイ」(野田サトル著、集英社)は圧倒的な支持を得て、現在まで17巻が発売され発行部数は900万部を突破、昨年には手塚治虫文化賞大賞も受賞し、アニメ化もされ放送されています(18巻は6月19日、19巻は9月19日発売予定)。 主人公の杉元佐一は日露戦争の帰還兵で「不死身の杉元の異名」があり、ヒロインのアシリパは、さまざまなバトルで何度も危機的な状態に陥る杉元を助けながら、アイヌの生活や文化を教えます。白石由竹は網走監獄の死刑囚でしたが脱走し杉元らと同行、ほかに新選組の一人として有名な土方歳三も登場します。 不死身の主人公名は屯田兵だった曽祖父の名から この漫画の主人公・杉元の名前は作者で北海道出身の野田サトル
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