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第94話 恋 - 歓びの野は死の色す(磯崎愛) - カクヨム
そんなことは知っている、このオレをなめるな。 そう罵ってやろうとしたはずが、唇は無残に震え、言葉を... そんなことは知っている、このオレをなめるな。 そう罵ってやろうとしたはずが、唇は無残に震え、言葉を紡ぐことなく閉じられた。 アウレリア姫――夢か幻かと思い続けたオレの命の恩人、盗賊に誘拐された幼いオレを救い出してくれた乙女は、帝国の姫君であったのだ。 恐るべきことに、それが「現実」だ。 身の回りの人間を惨殺された衝撃のためか、オレはいっとき言葉を失い、当時の記憶そのものに欠落がある。だが、傷を負った小さな身体を抱きしめて安心させてくれたひとの、やわらかな胸と甘くやさしい花の香り、その麗しき相貌は忘れたことがなかった。 『歓びの野は死の色す』における「アレクサンドラ姫」は、アウレリア姫の形代だ。現実の皇女は革甲冑にこそ身をつつんでいなかったが、男装の姫君であった。まして彼女を護衛する一団は盗賊退治まで見事にやってのけた。 エリゼ派総本山への使者として立った彼女は、オレをそのままそこへと預けた
2024/05/20 リンク