幻の長野電鉄「渋・安代駅」 | きゅうだいめの道

この間、ツイッターの方で少し盛り上がっていた話題。 実は長野電鉄は湯田中駅より先の駅が計画されていたということなのですが、それを示す証拠がちゃんとあるんです。 これは大正15年6月に長野鉄道株式会社（現長野電鉄）が発行した「長野電車名勝案内」というパンフレットです。 そこに載っている路線図がこちら、 よーくみますと、湯田中駅より先に、「遊園地」、「渋安代」という駅があるんです。 裏面の説明を見ると、「目下六里を建設中」とあります。 実は計画途中で変更され、湯田中駅が終点となったものだったのです。 なぜ変更されたかというと、渋温泉まで線路を伸ばすことに湯田中温泉から大変な反対があったということなんですね。それで急遽、中止になったと。 さあしかし、歴史は面白いもので、電車が来なかったことで近代化の進まなかった渋温泉が、昔の風情を残す温泉街として注目を浴びることになったのです。なにが幸いするかわ