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「6年で3.5万社導入」の急成長なのに、内部では思い切った権限委譲 創業初期に効率化より、あえて「カオス」な組織運営を行った背景
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「6年で3.5万社導入」の急成長なのに、内部では思い切った権限委譲 創業初期に効率化より、あえて「カオス」な組織運営を行った背景
事業拡大に追われる中で断行した「組織の大工事」 権田和士氏(以下、権田):ここまでの印象では、事業... 事業拡大に追われる中で断行した「組織の大工事」 権田和士氏(以下、権田):ここまでの印象では、事業をどんどん広げて、売り方も広げて、一人ひとりの役割範囲も広げて、ひたすら戦場を広げて展開されてきたイメージがあります。そうした中で、リソースのアロケーション(配分)はどんな感じだったのでしょうか。きっとかなりワチャワチャしていた感じですよね。 宮城徹氏(以下、宮城):おっしゃるとおりで、リソースのアロケーションもワチャワチャして適切じゃないですし、増やす方向にしか物事が進んでいなくて、いろんな課題が放置される。いったい何がどうなっているのかがまったく見えない。 これが2022年の末の状態で、そこで水野と僕で話して、当時「支払い.com」はまだ小さかったので、メインのカード事業の事業責任者をやっていた僕が降りることになった。いったん体制を変更しようというので、全部水野の管轄にしたのがそのタイミン