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コインハイブ事件における“不正性”の判断基準 最高裁の無罪と地方裁の無罪は何が違ったか
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2022年1月20日、最高裁にて逆転無罪判決が下されたコインハイブ事件。IT技術者の勉強会や研究発表が自粛... 2022年1月20日、最高裁にて逆転無罪判決が下されたコインハイブ事件。IT技術者の勉強会や研究発表が自粛され、日本のIT技術者の萎縮を招くきっかけとなりかねない事件だったことから、多くの方々が感心を寄せていました。「不正指令罪、どうしてこうなった? これからどうなる?」では、高木氏が一般財団法人情報法制研究所の理事の視点で語ります。まずは、最高裁判決の重要なポイントについて。 コインハイブ事件の最高裁判決の重要なポイント 高木浩光氏(以下、高木):高木浩光です。今日は、主に一般財団法人情報法制研究所の理事として話そうと思います。 日本ハッカー協会さんには、3年前(2019年)にも1度このようなイベントを開いてもらいました。あの時はまだコロナ前だったので、たくさんの聴衆の方にお集まりいただいて、私の分析と見解を述べた経緯があります。今日は法律面と、そもそもどうしてこうなったのかと、これから