14色のペン：江戸時代から続く海外輸出の「エース」=赤間清広(東京経済部） | 毎日新聞

北海道網走市内の水産加工場でホタテ選別作業をする人たち＝網走市のマルキチで202の0年7月8日午前10時44分、本多竹志撮影 江戸時代、長崎を経由した対中輸出で主力を担ったのが「俵物」だ。 煎海鼠（いりこ）、干しアワビ、フカヒレ、干し貝柱など、加工した海産物を俵に詰めて運んだことからこの名前が付いたらしい。 当時の中国の文献を見ると、俵物で持ち込まれた日本の海産物は「品質が良い」と評判となり、どれも高値で取引されたとの記録が残っている。 時は移っても、日本産海産物の海外人気は健在なようだ。 農林水産省によると、農林水産物や食品の輸出実績は2022年に1兆4148億円となり、過去最高を更新した。 輸出に強い品目を眺めると、いま海外で何が「ウケて」いるかが分かる。 肉質の良さが世界的に認められた牛肉（22年の輸出実績は約520億円）に加え、海外の品評会で高い評価を受けているウイスキー（約561

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（毎日）江戸時代、長崎を経由した対中輸出で主力を担ったのが「俵物」だ。 煎海鼠（いりこ）、干しアワビ、フカヒレ、干し貝柱など、加工した海産物を俵に詰めて運んだことからこの名前が付いたらしい。