月議：たばことがんの探検家＝下桐実雅子 | 毎日新聞

＜getsu－gi＞ 新幹線がこの春、全面禁煙になった。東海道、山陽、九州の各新幹線を運行するJR3社が、そろって車内の喫煙ルームを全廃したからだ。健康志向の高まりや喫煙率の低下が理由という。 最近の国の調査で、男性の喫煙率は25・4％、女性は7・7％。新幹線が開通した60年前、男性の喫煙率は80％以上もあった。 今では想像しにくいが、当時は飛行機の中でも病院の待合室でもたばこが吸えた。「吸えない場所」の方が珍しく、新幹線に初の禁煙車両ができたのは1976年、「こだま」の1両だけだった。