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『四季』のビバルディ、20世紀半ばまで200年も忘れ去られていた
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『四季』のビバルディ、20世紀半ばまで200年も忘れ去られていた
アントニオ・ビバルディを描いたと思われる肖像画だが、はっきりしたことはわかっていない。作者不詳。... アントニオ・ビバルディを描いたと思われる肖像画だが、はっきりしたことはわかっていない。作者不詳。(SCALA, FLORENCE) ビバルディの『四季』と言えば、クラシック音楽のなかでも最も愛されている不朽の名作の一つだ。それぞれの季節を表す4つの協奏曲から成る音楽は、1725年に発表された当時と変わらず、今も人々の心を躍らせる。ところが、第二次世界大戦前は、音楽家の間でもこの曲を聴いたことがある人は少なく、アントニオ・ビバルディという名前すら、音楽史の脚注で言及される以外ほとんど知られていなかった。 若かりし頃のビバルディは、イタリア、ドイツ、フランス、イングランドで、バイオリンの名手かつ優れた作曲家として知られ、もてはやされていた。その才能は留まるところを知らず、40曲以上のオペラと、数百もの協奏曲を生み出した。それらの曲はヨーロッパ中で演奏され、同じ時代に活躍したヨハン・セバスチャン