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未来世代との契約(現代の社会契約論としてのロールズ2)|相澤理
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未来世代との契約(現代の社会契約論としてのロールズ2)|相澤理
前回の記事では、社会契約論が「自然状態」を仮定せざるをえないという弱点を抱えていること、そして、... 前回の記事では、社会契約論が「自然状態」を仮定せざるをえないという弱点を抱えていること、そして、ロールズがそれを乗りこえることで現代に社会契約論を蘇らせたということをお話ししました。今回は、ではロールズがどのようにして乗りこえたのか、そこに登場する「原初状態」という概念を中心にお話ししたいと思います。 「原初状態」とは、簡単に言うと、私たちがこの世に生まれたときの状態のことで、将棋やチェスなどのゲームの開始時のコマの配置にたとえられます。しかし、私たちは自分がどのようなコマであるのか(属性)や、周りにはどのようなコマがあるのか(境遇)を、知ることはできないし、選び取ることももちろんできません。ロールズはこれを「無知のヴェール」と表現しました。 ロールズはこの「原初状態」を、社会契約論の「自然状態」から着想を得ていますが、決定的な違いがあります。 「自然状態」は、言わばリセットボタンを押して