性がゲーム化することとその弊害について｜小野ほりでい

やはり僕らの社会においてセックスは、金銭とはまったく別の、もうひとつの差異化のシステムなのだ。そして金銭に劣らず、冷酷な差異化システムとして機能する。（中略）何割かの人間は毎日セックスする。何割かの人間は人生で五、六度セックスする。そして一度もセックスしない人間がいる。何割かの人間は何十人もの女性とセックスする。何割かの人間は誰ともセックスしない。これがいわゆる「市場の法則」である。（「闘争領域の拡大」、M・ウエルベック） 私たちの暮らしている社会は、「闘争領域の拡大」から四半世紀を経てもその世界観を寸分違わぬ形で再現しているばかりか、むしろその傾向を加速さえしている

[uss267]

わかりやすく整理されている。異性を獲得していない人間への同性からのいじめ、に耐え抜くために異性を獲得したいのに獲得されてくれないのはいじめへの加担、と恨む心理というか。ホモソよくない。いじめよくない。

[l08084]

面白かった。ただ第三者の視点を意識しない恋愛ってかなり難しいだろうな…認識することが脱却の第一歩になるんだろうけど。引用されてるウェルベックの闘争領域の拡大も面白いのでおすすめ

[rAdio]

はじめからこの路線だったなら……。

[eeooee]

"「同性同士の闘争」" たしかに。一理ある。

[nico-at]

"闘争化した性・恋愛市場では、男女が互いを何らかの要素で「格付け」し、データ化し、一種の非人間的なものとして扱う。マッチングアプリのように"/"マッチングアプリのように"

[nowa_s]

やばい怖い。書籍化したらほしい。／選ぶ自由とは選ばれる自由・淘汰されるリスクを受け入れること、異性を同性間の優越感ゲームの道具にすること、ゲームの敗者となる鬱屈を勝者ではなく道具である異性に向けること

[anmin7]

こっちはマイナスが降り積もるゲームで、向こうはプラスが何もしなくても増えるゲームさ。でもそれは「正当な理由」があるからいくらでも敗者をバカにしていい娯楽ゲームのスタートなんだよ。