生活保護世帯から東大で博士号を取るまで②｜R. Shimada

勉強を始めるきっかけ生活保護世帯になってからしばらくは、ありがたいことに、食べ物に困ることは無くなりました。 でも、今思えば、ただ生かされているだけだったようにも感じます。 私が生まれ育った地域は貧しい家庭も多く、中学には(私自身も含め)素行の悪い生徒が沢山いました。 警察のお世話になるような事件は日常茶飯事で、少年院まで行った同級生も複数人います。 そんな環境で私が勉強を始めたきっかけは全くの偶然でした。 中学3年生になる直前、友人に地元の小さな個人塾へ誘われました。 そこの体験授業で、英語の授業を受けました。 先生は「be動詞」の説明をしていました。 私はそれを「B動詞」だと勘違いし、 「先生、B動詞とはなんですか？A動詞やC動詞もあるんですか？」 と聞きました。それくらい勉強が出来ませんでした。 当然、私は笑いものにされ、大変な屈辱を味わいました。 一方で、私は今まで必ず受けた屈辱を

[cinefuk]

「数学者になるという私の夢を実現できるのは、授業料免除のある国公立大学で、安い寮があり、かつ難関大学文系で理系の研究ができるところ。この無茶苦茶な条件を満たす大学は国内に一つだけ、東大でした。」

[shodai]

“そこで私は、数学者になるために、文系で東大に合格し、その後数学科に進学して大学院にも行き博士号を取るという計画を立てました。 この時私はまだ15歳でした。”

[shields-pikes]

正攻法の勉強が苦じゃないなら、他人より多く勉強すると成績を上げられるんだよな。この境遇でも勉強の価値に気づく機会と塾に通う最低限の投資が許されて良かった。15歳でこの計画を立てて実行して来たの凄すぎる。