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『命懸けの虚構〜聞書・百瀬博教一代』 #13|水道橋博士
東京オリンピック 1964年10月10日午後2時。 東京千駄ヶ谷の国立競技場に94カ国5586人の... 東京オリンピック 1964年10月10日午後2時。 東京千駄ヶ谷の国立競技場に94カ国5586人の選手団が集結し、アジア初の開催となる、第18回オリンピック東京大会が幕を開けた。 新幹線や首都高速道路をはじめ、交通網整備など壮大なプロジェクトが突貫工事ですすめられ、もちろん各競技場や選手村が建設されるなど、東京の景観は、この年を境に一変することになった。 日本はこのとき、高度経済成長にドライブがかかってオリンピックはそれに一段と加速をかけたのだった。 そしてその結果、「オリンピック以降の東京の変貌、人心の頽落」が一連の百瀬作品のテーマになる。 博教は中学時代にベルリン・オリンピックのドキュメンタリー映画「民族の祭典」に魅せられていたので開会式から全種目観戦をくわだてた。 柔道、レスリング、体操、陸上、ボート、水泳、バスケット、フェンシング等、なんの入場券でも手に入ればいいと思い、はがきを沢
2021/01/14 リンク