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俺は人間か-自問自答してはいけない問いを抱えて|奥田知志
「エサ取り」は、路上の人々がよく口にする言葉。親父さんたちは確保した残飯や廃棄された食物をそう呼... 「エサ取り」は、路上の人々がよく口にする言葉。親父さんたちは確保した残飯や廃棄された食物をそう呼ぶ。七年間の野宿生活を終えアパートに入ったKさんは「私はきょう人間に戻りました」と仰った。「昨日までの私は、道端でゴミを漁っている犬とか、猫、あれですよ、あれ」と、彼は言うのだ。 「エサ」という言葉の奥には「俺は人間なのか」という絶望的な問いがある。単なる「食」の問題ではない。犬や猫のように生きてきた。自分は果たして人間なのか。そんな存在の不安がこの問いを裏付けている。 路上で暮らす多くの人々が、この問いに対する答えを見いだせないまま苦しんでいる。公衆の面前で眠り、ごみ箱を漁り、排泄をする。野宿生活は、住、職、食、金がない状態であるが、それ以上に人間性をそぎ落とされる事態なのだ。 闇の中から「俺は人間か」と自問する声が聞こえる。夜間パトロールは32年間休まず続いている。餓死する野宿者はほとんどい
2020/05/28 リンク