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[全文無料] 鉄路の夜想曲・断章|としべえ@ぷち作家
雨混じりの生暖かい風の塊が左顔に叩きつけてきた。 (冷房で冷えた体にはその風は生暖かかった。駅で止... 雨混じりの生暖かい風の塊が左顔に叩きつけてきた。 (冷房で冷えた体にはその風は生暖かかった。駅で止まり、車両内の動かない空気は、生暖かさを通り越してむっとする暑さだった。再び走り出した車両の降り口まで行って扉を開け、体に叩きつける風の塊に身を晒すと、それは荒々しくも心地よかったのだ) 元から詰まり気味の左の鼻の穴からは空気が吸えず、ゆっくり長めの息を右の鼻の穴から吸っている自分がいた。 入り口の両方の外側に、縦に長くしっかりと付けられた手すりに、胸の高さで両手で軽くつかまり、体は入り口の右の枠にもたせ掛けて、頭の中で遠藤賢司の歌を唄った。 ♫ 何か、いいことないか。そう何か、おもしろいことはないかと、夜汽車は、夜汽車は、走るのです。 インドを走る夜汽車のブルースだ。 風圧に晒されて目から涙が流れた。 長野に住む女の子に会いに行くため東京から鈍行に乗って、甲府辺りで暗い車窓から外の闇を見つめ
2022/09/19 リンク