他者との関わりで明らかになる自分の形 |

『ナイルパーチの女子会』 柚木 麻子 (著) 文春文庫あらすじ商社に勤める栄利子は、お気に入りの主婦ブロガー、翔子と出会い、意気投合。しかし、うまく距離をはかれない二人の関係は次第に変化していく。 商社の正社員として働く栄利子は、ある主婦のブログを日々チェックしていました。自分と似た部分があると感じたためです。その主婦ブロガー、翔子と知り合った栄利子は、間合いをつめていきます。ストーカーのように。 まとめ両親に愛され、また両親の愛に応えるべく育ってきた栄利子には、他人の気持ちが理解できません。相手を考え行動したことが全て裏目に出ています。 一方の翔子も、他人には埋められない溝のようなものを抱えていて、他人に対して心を寄せようとしないのです。 何でこうなるの？こんなことするの？と相手に感じる部分は、やはり自分の中にも持っているのです。「友人は鏡」という事を教えてくれる物語。 ＜こんな人に