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世界と戦えない「武器」はいらない。ラグビー界の技術・組織信仰を問う。(岩渕健輔)
「日本人選手は手先が器用で、ボールを扱うテクニックやパスの正確さに秀でている。日本のラグビーは、... 「日本人選手は手先が器用で、ボールを扱うテクニックやパスの正確さに秀でている。日本のラグビーは、こういう特徴を活かさなければならない」 「規律を守ろうとする意識が高く、チームに尽くそうという気持ちも非常に強い。組織的なプレーこそが武器になる」 世界といかに戦っていくべきかを論じる際に、よく耳にする主張です。 むろん、日本ラグビーや日本人選手の良さを活かしたモデルの構築なくして、世界の頂点を目指すことは不可能です。私が代表ヘッドコーチのエディー・ジョーンズや協会のスタッフと共に取り組んできたのも、「ジャパン・ウェイ(日本独自の戦い方)」を確立することでした。 しかし過去においては、「日本らしいラグビー」というスローガンは諸刃の剣になってきました。それどころか、代表の躍進を妨げる隘路にさえなってきたのです。 器用さも組織性も、パワーの差があると発揮できない。 まずは「手先の器用さや、パスの正確
2015/04/07 リンク