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祈りの記憶を記録する - 桐ノ院整体院
通用口ギリギリまで寄せて停められたタクシーからはいくぶん離れた場所で、私たちはお行儀よく道路の端... 通用口ギリギリまで寄せて停められたタクシーからはいくぶん離れた場所で、私たちはお行儀よく道路の端に寄り、静かに整列していた。言葉少なにファンの仲間とボソボソと言葉を交わしながら、ずっと通用口の扉を見つめて待っていた。 やがて扉が開き、彼らが出てくる。渋谷の、センター街の一番奥、という立地にそぐわないピンと張りつめた空気がその瞬間ゆらぐ。ゆらぐが物理的には誰も動かない。大きな歓声をあげる者もいない。ただ、各々の肺から震える二酸化炭素が一斉に漏れて、その呼気がゆらぎとなって渋谷の、センター街の一番奥の、無限大ホール前の道を包む。 彼らがそのホールに来るときは不思議なくらい雨が多かった。あの頃の景色を思い出すと私たちはいつも傘をさしている。傘をさして、出てきた彼らをただ見つめていると、ものの数秒で彼らを乗せたタクシーがゆっくりと走りだす。タクシーの窓の向こうで彼らが軽く会釈するのを目の端にとらえ