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建築情報学とは何だろうか
契機 豊田啓介──「建築情報学」とは、建築をデジタル技術による広がりの先に再定義するための理解や技術... 契機 豊田啓介──「建築情報学」とは、建築をデジタル技術による広がりの先に再定義するための理解や技術の体系だと考えています。この漠然とした必要性は認識されつつあるものの、いまだはっきりと体系づけることができていません。まさにこれから多くの方と議論しながら、かたちに落とし込んでいく作業が必要なタイミングだと感じています。 僕自身はそうした体系化の試みを、教育と実務の両面から推し進めることが不可欠だと強く感じています。2010年に東京大学建築学科で、コロンビア大学建築学部(GSAPP)と共催し、コンピュテーショナル・デザインとデジタルファブリケーションを一体的に扱うワークショップを行ないました。「Digital Teahouse」というテーマで、単にパヴィリオンを設計・施工するだけではなく、「Rhinoceros+Grasshopper」を制作ツールとし、デジタルファブリケーションも前提とする