俳句との出会いを通じて、「感情」にばかり向き合い続けるのをやめた（文・杉田ぱん）#わたしがやめたこと - りっすん by イーアイデム

誰かの「やめた」ことに焦点を当てるシリーズ企画「わたしがやめたこと」。今回は、ゆにここカルチャースクールを運営する杉田ぱんさんに寄稿いただきました。 小さい頃からインターネットの世界に親しみ、世界を広げてきたという杉田さん。しかし、最近では感情的な言葉が飛び交うSNS上の言論空間に疲弊。そんなとき、SNSと対照的な言葉の扱い方が求められる俳句と出会い、精神的にも変化が訪れたといいます。 俳句との出会いが、SNSに疲れていた杉田さんにどのような変化をもたらしたのか。執筆いただきました。 ＊＊＊ インターネットで知った「人間の多様さ」 私が家と学校、文房具と本が売っている大型書店、フードコートが大きいスーパーにしか行けなかった中学生のとき、個人ホームページがはやっていた。私が見ていたサイトのリンク集にはだいたい〈REAL〉というページがあり、「明日は六限まである、最悪だ」とか「いま塾から帰った

[pinossos]

主観はゼロにはできないが感情との遠さが良い。感情は句の背後にありよく見ないと分からない

[d-ff]

俳句とは認識し、驚き、思慮、喜怒哀楽が発火する一歩前を書く短詩と理解している。なので有名な句でもその際の閾値を踏み越えたものはつまらないと評価してしまう。

[fnm]

最後に「泣いた」とか「ものすごく腹が立った」と強い感情で締めくくるTweetにはキレがある。Twitterという言語空間は強い感情ほどよく響き反響を繰り返し生き残る。だから自然と私たちユーザーも激情的になりやすく疲弊

[negi_a]

数年短歌をやってきて、最近川柳に淡い興味を持ち始めた。感情との距離のとり方が短歌と違う（ように思われる）短詩だから気になったのかもしれない

[yoko-hirom]

『客観写生のなかでは、世界を観察し、描写することが求められる。そこでは、私の感情は問われない』　禅

[shinkokyu_listen]

'人間の強い感情だけが響くタイムラインに疲れていた私は、心に関係がないことに光を見出した"俳句における、客観写生のなかでは、世界を観察し、描写することが求められる。そこでは、私の感情は問われない"

[gcyn]

『それまで詩というものは、もっと抒情的な文芸なのだと思って生きていた。確かに抒情的な詩もこの世には多く存在する。だけど、そうでないものもどうやら存在するらしいのだ／世界は人間だけで構成されていない』

[ayakohiroe]

文章良すぎる。

[gyampy]

なんかよさそう

[naruruu]

“世界は人間だけで構成されていない”

[chris4403]

“「客観写生」”なるほど。

[SasakiTakahiro]

世界は人間だけで構成されていない。

[e_denker]

“Twitterという言語空間は、強い感情ほどよく響き、反響を繰り返し、生き残る” “感情的になることを強いる社会や、そういった強い感情のみを響かせる空間へときに疑問の目を向けることこそが非常に重要”

[ite]

面白い。俳句はまさに感情を詠むものだと考えていたが、客観写生では確かに感情は書いていない。それでも感情を読み取ってしまうのだが、一旦感情から離れることで描写が精緻で鮮やかに感じられることが面白い。

[facebooook]

“花や鳥を描くのだけれども、それは花や鳥を描くのでなくて作者自身を描くのである。俳句は客観写生に始まり、中頃は主観との交錯が色々あって、それからまた終しまいには客観描写に戻るという順序を履むのである”