震災の経験を昇華する「君の名は。」 - エキサイトニュース

ライター・編集者の飯田一史さんとSF・文芸評論家の藤田直哉さんの対談。前編記事に続いて「君の名は。」について語り合います。 整合性とディティールの問題 飯田 『君の名は。』では、なんでこの相手とチェンジしたのか、なんでお互いの名前の記憶が薄れていくかの必然性が弱い。ふたりが好きになる理由もよくわからない。このあたりは新海誠らしいと思う。作劇によって、あるいはキャラクターの魅力を描いていくことによって、じゃなくて「シチュエーションしかない」のが新海脚本の特徴だからです。シチュエーションしかない、というのは『ほしのこえ』の「地球と宇宙に引き裂かれた恋人」だったら別にミカコとノボルじゃなくてもどこのカップルであっても悲しいわけです。これはドラマを書く才能でもなければキャラクターづくりのうまさでもない。 シチュエーション設定の妙です。新海さんは、そこはすごくうまい。 ただシチュエーションで泣かすの

[Louis]

新海誠の作家性として「冷たく現実を見据えている」要素を挙げている点にびっくりした。寧ろ男の持つ甘いロマンチシズムを直球で投げ込む作家という印象かあったので。

[takeishi]

結局、悲劇や切断で終わる作品は投げっぱなしでもいいから楽だけど、ハッピーエンドで終わらせるのは実はかなり難しいって事なのかな／最後に勝利で終わるバトル物とかでも同じ事言えそう／結論：ガルパンはすごい。

[asakura-t]

冒頭の脚本への批判は納得（つか、僕が新海作品が苦手なのはこれ）

[makaserori]

宮﨑駿が言ってたけど、何かを得るためには何かを失わなければいけないんだよね。今回だと、想い出は残るけど死ぬとか、生き残れるけど片方か両方の記憶がなくなるとか。望み通りに全て手に入れちゃったのは違和感。

[interferobserver]

ネタバレ込み。鑑賞後のモヤモヤが半分くらいスッキリした。震災の捉え方については『ヒミズ』のほうが誠実と思う（こっちも批判多かったが）。犠牲を無かったことにしてハッピーエンドって、そりゃねーべ。

[Galaxy42]

続き。長い。私小説アニメ評論私小説。対談の体裁だが。

[fukken]

地獄のようなページ分割に草が生える

[MS310ru]

エンタメ性を高めたが故に新海監督の持ち味の人生の切なさが半減した。でも、一般には受け入れやすくなっているのかもしれない。

[zatpek]

「忘却とは忘れ去る事なり。忘れ得ずして忘却を誓う心の悲しさよ。」→樹璃:「そういえば、あの少年の名前、忘れてしまったな…」後代の私らは、忘れたくないのに忘れてしまう事を知っているので物語がこうなる？