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【熊野孝文・米マーケット情報】画像判別器の客観データによる取引が必要なる主食業界
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【熊野孝文・米マーケット情報】画像判別器の客観データによる取引が必要なる主食業界
原料米搗精業者で組織される全国米穀工業協同組合(略称全米工)が5月23日に東京で開催した東日本取引会... 原料米搗精業者で組織される全国米穀工業協同組合(略称全米工)が5月23日に東京で開催した東日本取引会で初めて取引されるサンプルに新型の穀粒判別器で画像解析した品位データを添付した。 コメの画像取引については以前このコラムでもその可能性について紹介したが、それから1年以上経過して、その前段階というべき画像解析データが原料米のサンプルに添付されたのだ。画像解析データがどのようなものであったかについて触れる前に原料米取引がどのようになされるのか解説した方がよりわかりやすくなると思われるので、まずそのことに触れたい。 一口に原料米と言ってもその用途は実に幅広い。清酒・焼酎・ビール・みりん、味噌など醸造用原料として使われるものもあれば、米菓、和菓子、餅など菓子類にも使われる。主に取引されるのは特定米穀、いわゆるくず米である。特定米穀とは食管時代に作られた制度用語であり、特定米穀イコールくず米というわ