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この時代、TBS「輝く! 日本レコード大賞」のプロデューサーだった砂田実は、第1回放送から番組に携わっ... この時代、TBS「輝く! 日本レコード大賞」のプロデューサーだった砂田実は、第1回放送から番組に携わってきた、いわば「レコ大生みの親」の一人である。その後、TBSを退社し渡辺プロダクションに常務取締役として迎えられ、さらにその後はテレビの制作会社を設立、「テレビ探偵団」(TBS)などの人気番組を手掛けた。 ナベプロとは長きにわたって近しい関係にあった砂田だが、1973年のこの頃は野口修とも親しく、プライベートで一緒になることも多かった。「立場上、どちらかに肩入れすることはなかった」と言うが、「でも野口さん、少しやりすぎたかな」と苦笑まじりに話した。 というのもこの年、野口修は「レコ大審査委員の大ボス」と呼ばれた音楽評論家の平井賢を抱き込み、票の取りまとめを依頼していた。「姫」のナンバーワンホステス、大門節江の後見人でもあった平井は、音楽業界の黒幕的な存在で隠然たる力を持っていたのだ。番組プ
2021/12/25 リンク