デジタル時代の経済統計(2) 先を行く企業と取引の変化 立教大学准教授 櫻本健 - 日本経済新聞

日本の事業所系公的統計は「事業所・企業統計調査」と、各分野の専門調査の組み合わせで成り立っていました。中でも生産統計は、事業所を対象とした「工業統計調査」「経済産業省生産動態統計調査」を中心としてきました。しかし、1990年代になると製造業の海外進出と、サービス産業化が急速に進み、経済の実態がわかりにくくなります。2009年には「経済センサス」を導入し、行政データも使用して省庁横断的に調査する