WEIRD「現代人」の奇妙な心理（上・下）ジョセフ・ヘンリック著 - 日本経済新聞

本書でいう「ウィアード」WEIRDな人々とは、「西洋の」、「教育水準の高い」、「工業化された」、「裕福な」、「民主主義の」社会で生まれ育った人々のことである。著者によれば、西暦500年頃から千年かけて、教会は「イトコ婚」のような近親者同士の結婚を禁止する婚姻・家族プログラム（MFP）の強化を通じて「親族ベース制度」の解体を推進し、教会に身を捧（ささ）げる人々をヨーロッパ中に増やそうとした。緊密

[hharunaga]

“著者によれば、西暦500年頃から千年かけて、教会は…「親族ベース制度」の解体を推進し…、次第に個人主義的になり…、見ず知らずの人でも信頼して協力しようという傾向が高まった”。評：根井雅弘。