ファイルオープンと新フラグ

多人数により日々改善が加えられるLinuxカーネルですが、その中にはまったく新しい機能もあれば、既存機能を拡張したものもあります。本記事ではopen(2)に加えられた新フラグについて取り上げます。 O_TMPFILEフラグ ---- linux-3.11 2014年9月にリリースされたlinux-3.11では、ファイルオープン時に指定可能なO_TMPFILEフラグが追加されました。目的は従来のmkstemp(3)、tmpfile(3)と同様ですが、カーネルレベルで対応するため、効率とアトミック性が強化されます。glibcでは2014年2月にリリースされたv2.19でO_TMPFILEに対応しました。 従来のmkstemp(3)ファミリ、tmpfile(3)を用いる場合では、 一意な（と期待できる）ファイル名の生成 そのファイル名でファイルを作成/オープン という手順を踏みますが、一意性を保

[ttakezawa]

O_TMPFILE、linkat(2)、

[hirose31]

O_TMPFILE O_PATH linkat

[akachochin]

ファイルopenネタはsoftware designでもよく言及されていますが、さらに突っ込んだ解説になっています。さらっと朝のコーヒーブレイクで読めるので、カーネル実装に興味のある奴は読むべし。

[nharuki]

名前の衝突を起こさない、後始末が不要という点で地味に便利そう。大昔、Androidに暗号化されたライブラリをロードする機能を作った時に欲しかったな…。

[dekokun]

これで開いたファイルに延々書き込み続けるとduコマンドとdfコマンドの結果に差が出るっていうアレが起きる感じですかね。

[h2onda]

なるほど、プログラムはディスクリプタを掴んでるけど、ファイルシステム上は既に削除されている(ようにみえる)ファイルを一時ファイルとして使うのか。