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【書方箋 この本、効キマス】第13回 『清少納言を求めて、フィンランドから京都へ』ミア・カンキマキ 著/汀 こるもの|書評|労働新聞社
1年の休暇使い“推し活” フィンランド女性が、1000年前の日本の随筆のファンになって“推し”を追いかけて... 1年の休暇使い“推し活” フィンランド女性が、1000年前の日本の随筆のファンになって“推し”を追いかけて京都東山に行くエッセイ。これだけでもうツカミのパンチが強い。 前提として『枕草子』はフィンランド語訳されていない。『源氏物語』はある。『源氏物語』を英語訳したものをさらに日本語訳して光源氏が“シャイニング・プリンス”となった『ウェイリー版』が日本で話題になったのは2017年のこと。「ニンジャスレイヤーみたい」と笑えるのは日本にはいくらでも現代語訳があるからで、これしかない国には由々しき問題だったらしい。 一方『枕草子』は『The Pillows Book of Sei Shonagon』。 英語の検索に引っかかりづらい。それどころか“Pillows Book”とか言うと中途半端な日本通が浮世絵セクハラジョークをかましてくる。 熱心な文学者はもっと悪く、「清少納言は紫式部より傲慢で、落ち
2023/04/08 リンク