「会社提訴を理由とした雇い止めは不当」 ｋｍグループのタクシー会社を元運転手１０人が提訴

会社に未払い賃金の支払いを求める訴訟を起こした報復で不当に雇い止めされたとして、営業自動車大手「ｋｍグループ」（東京）のタクシー会社「国際自動車」の元運転手ら１０人が７日、同社や元社長らに対し、労働者としての地位確認や未払い賃金など計約５０００円の支払いを求める訴えを東京地裁に起こした。 原告側によると、平成２４年以降、提訴した１０人を含む計５６人が「残業代などの未払いがある」として同社を提訴し、係争中。５６人の原告のうち、定年後の再雇用（１年ごとに契約更新）の対象となる６５歳以上の運転手らが、再雇用や契約の打ち切りを会社側から伝えられた。労働組合との団体交渉で元社長は「未払い賃金の裁判をやめれば雇う」などと述べたという。 原告側の代理人は「裁判を受ける権利を定めた憲法や労働基準法に違反しており不当だ」としている。 原告側によると、同社の雇い止めをめぐり、原告側が「提訴したことによる雇い止