【経済24時】富士山や「スラムダンク聖地」を悩ませるオーバーツーリズム 増え続ける訪日客に不可欠な「観光税」

スラムダンクの聖地となっている踏切前に群がり道路をふさぐ観光客ら＝神奈川県鎌倉市今夏は全国の観光地が人であふれ返った。急増する訪日外国人客に加え、国内の旅行者も回復し、観光地に活気が戻っている。一方で、観光客の増加が住民の生活に悪影響を及ぼすオーバーツーリズム（観光公害）も深刻化した。これは世界中が頭を悩ます問題となっており、対策に乗り出す観光地も増えている。政府も省庁横断の対策会議を立ち上げたが、訪日客は増え続けることが予想され、少しでも国民生活に還元できるよう訪日客向けの「観光税」導入などを検討する時期にきている。 スマホ自撮りに罰金イタリア北西部、リグリア海に面した風光明媚（めいび）なリゾート地ポルトフィーノ。世界中から観光客が訪れるこの地で今年、ユニークなルールが設定され話題を集めた。観光客がスマートフォンなどで自撮りするために立ち止まると罰金を科せられるというのだ。 著名人の別荘