民間保育士の給与加算に助成 奈良県、来年度予算に計上へ 保育の質確保に向け

奈良県は１１日、民間保育施設の保育士の給与加算に取り組む市町村に対し、保育士１人あたり月額１万円を上限に補助する制度の創設を検討していると明らかにした。令和６年度当初予算に盛り込む方針。同日開催された県内の首長が意見交換する「県・市町村長サミット」で発表した。 県によると、５年に県内保育士らに実施したアンケートでは、現場で人手不足が課題になっていることや事務作業の負担が大きいこと、給与への不満などが多く挙がっており、より給与水準の高い他府県への人材流出を防ぎ、人材を確保して勤務環境の改善を図るために検討を始めた。 一方、学校給食費の無償化に向けた市町村への助成については、市町村の間で実施の是非が分かれていることや国が制度設計検討に向けて全国調査を実施していることから、現段階では見送るとした。第２子以降の０～２歳児への保育料無償化への助成についても、保育士の人材確保などを行って保育施設の受け