露輸送機墜落で多くの謎 ウクライナ、「偽情報キャンペーン」疑う見方も

ロシア軍の大型輸送機墜落現場＝ロシア西部ベルゴロド州（連邦捜査委員会提供・ＡＰ＝共同）ウクライナ軍捕虜を移送中だったとされるロシア軍用輸送機ＩＬ７６の墜落を巡り、ウクライナ側がロシア側の主張に不可解な点が多いとして疑問を強めている。捕虜の搭乗は確認できていないなどとし、ウクライナを揺さぶるための「偽情報キャンペーン」ではないかとの見方も出ている。 ＩＬ７６は２４日、ウクライナと国境を接する露西部ベルゴロド州で墜落した。露国防省は捕虜交換のためウクライナ軍捕虜６５人を移送中だったが、ウクライナ軍のミサイル攻撃で墜落したと発表。露捜査当局はウクライナの「テロ」として刑事訴追手続きを始めた。 ロシアのプーチン大統領も２６日に「故意か過失かは分からない」と断りつつ、ウクライナ軍による撃墜と主張。露捜査当局は同日、捕虜らがＩＬ７６に乗り込む際の様子だとする動画を公開した。動画は遠方から撮影され、撮影