【書店員のおすすめ】『天才たちの日課』 作品を思い浮かべつつ

『天才たちの日課 クリエイティブな人々の必ずしもクリエイティブでない日々』メイソン・カリー著、金原瑞人、石田文子訳（フィルムアート社・１８００円＋税） モーツァルトやウォーホル、カポーティはどのような生活から名作を生み出したのでしょう。本書のサブタイトルは「クリエイティブな人々の必ずしもクリエイティブでない日々」。 古今東西の作家、芸術家など創作する人をはじめとする１６１人の理想的な１日と実際の１日を紹介しています。編者が仕事に苦労するなか、先人たちがどのように生活し創作したかを調べて、ブログにしたことが本書のきっかけでした。 創作をも毎日の慣習にしてしまう人もいれば、インスピレーションを待つ人、追い込まれないとできない人と、仕事のスタイルは千差万別。インタビュー記事やコラム、日記などを多く引用しながら１人当たりの紹介が３ページ前後と簡潔で、どこからでも気軽に読めるのも魅力です。作品を思い