三王山南塚古墳群 掘削、整地の痕跡確認 下野市教委「強大なリーダー誕生か」：東京新聞 TOKYO Web

栃木県下野市が2021年度から発掘調査を行っている古墳時代前期の「三王山（さんのうやま）南塚古墳群」で、古墳3基の築造に伴い周囲の地面を幅広く掘削し、整地した痕跡が確認された。掘削の範囲は東西130メートル、南北80メートル、深さは最大70センチに及ぶといい、古墳をより巨大に見せて権力を誇示したとみられる。 市教育委員会は3次に及ぶ調査を重ね、3月にまとめた調査報告で「古墳をつくる際に周辺地形を改変した可能性が高い」と指摘した。土木工事には大規模な動員が必要で、市教委文化財課の下谷淳さんは「強大なリーダーが誕生したと推測される」と話している。